「幇助とは」Winny 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
幇助とは
Winny事件のことはニュースでちょこっと聞いてる程度だったので、今作を観て初めて知ることが色々ありました。ただ、ドキュメンタリーではないので、どこまでが事実なのか定かではありませんが…。「ナイフで人が殺されたら、そのナイフを作った人も罰せられるのか?」と問うシーンがありました。それと同じことなのか、それとも似て非なることなのか?幇助という馴染みのない概念が、この事件をわかりにくくしているようにも感じました。捜査のやり方の問題とソフト自体の問題が混在していて、ジリジリした裁判シーンも見所でした。本編後に登場するご本人(金子勇氏)の朴訥とした人柄はとても印象がよく、悪意なんて全くなかったに違いないと思いましたが、なぜ、匿名性の高い仕組みにしたのか、十分理解しきれないところもありました。ふと、「オッペンハイマー」(23)を思い出しました。
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