「遅すぎたのか、早すぎたのか」Winny イズボペさんの映画レビュー(感想・評価)
遅すぎたのか、早すぎたのか
技術は使う人によって、宝にもなるしクズにもなる。開発者が望んでもいない使用法や負の効果は、いつの時代にも繰り返されてきた。また技術は常に利権と結びつくため、開発者が意図しない利害調整を招くことがある。
科学技術の進歩と倫理そして法との整合性はいつも後者が後追いしてきたが、いよいよもって追いつけない時代になってしまったのだ。
本作品のなかでは警察、検察の組織的な特徴と課題を強めに描いていたのは仕方ないと思う。(そうしないと長くなっちゃうよね)
とはいえ、取調べの可視化や合理的配慮には本気で取り組まないと権利の考え方も技術と同じぐらい早く変化しているのでどんどん現実と乖離してしまう。
明治時代の刑法で令和の当たり前を裁くようなもんだよ。
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