「ジレンマを感じつつ、考えさせてくれる作品」Winny まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ジレンマを感じつつ、考えさせてくれる作品
見る角度や立場によって、意見はかなり変わるであろうこの実際の事件を、開発意図と関係なくWinnyが使用されて影響を及ぼした事実も描くことで、単なる権利や裁判を描くだけの視点以上の、世の中にとても大きな影響を与える開発だったということが表現されている。金子さんのキャラクター、そして弁護団の役者達もそれぞれリアルに感じられ、映画としてとても面白かった。
ただ、愛媛県警の告発事件については、かなりしっかりと描かれている意図が今ひとつ分からない。本筋と何か絡むのか?と思ったが、出る杭は打たれる という言葉の連想のみに留まった感じで、吉岡秀隆の告発からその後脅迫に怯える辺り、勿体ないが必要なかったように感じる、ということでマイナス0.5。
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