「足の下にも宇宙がある」蟹の惑星 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
足の下にも宇宙がある
同時公開されている「東京干潟」と、同じ時期、同じ干潟で活動する、80歳半ばの老人を描いたサイエンス系のドキュメンタリー。気楽にカニの世界に近づける内容だ。
干潟のカニは、
・何を食べているのか
・ハサミの先に感覚はあるのか
・巣穴の形はどうなっているのか
・「自切」して大丈夫なのか
・共食いするのか
・なぜ陸上で呼吸ができるのか
を知りたい人は観るべき。
また、スクリーンサイズで、70分の間、カニのクローズアップ映像をひたすら見続けたい人にもお勧め。
小さくて警戒心が強いカニを、1本1本の毛まで見えるアップで撮影することは、かなり根気が必要な作業だったはずだ。
マリンバの演奏にのった、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」も楽しい。
観察者の吉田さんのみならず、4年にもわたる監督の執着が実った作品である。
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