シークレット・スーパースターのレビュー・感想・評価
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すべてが詰まってる。
やっぱり面白かった。
それぞれの登場人物の感情を丁寧に表現して、
またその感情への寄り添い方がすごく好みだった。
すごく王道のストーリーだからこそ、まっすぐ観ることができる。
主人公の好感度が低くて応援できない…
主人公の前半パートでの行動にイライラして好感が持てず、ハマれませんでした…。夢を追いかけるのは素晴らしいし応援したいけど、やるべきこと(今回は学校や塾の勉強)を蔑ろにするのは違うと思うよなぁと。クラスメイトの男の子はめちゃくちゃ尽くしてくれるのに、ずーっとツンケンした態度なのもちょっと…。最初はいいとして、もうちょっと普通に優しく接して欲しかった。
シャクティと出会ってからの後半パートは楽しく観れましたが、主人公よりシャクティを応援してました。あと物語の展開が唐突すぎて、シンデレラストーリーに全然リアリティが無く、そこも残念。
全体的に期待値より満足度は低めです。
母の愛
ストーリーは、とてもわかりやすいです。
ハッピーエンドなんだろうなあということは見る前から想像できるし、途中でお母さんがキーパーソンなんだろうなあということも感じました。
でもそこに至るまでが長い!
インド映画は長いイメージがあるからまあいいんだけど、前半嫌なことがいっぱいあって最後大逆転、っていうのが王道だけど、ちょっとやりすぎな感じはしたかなあ。
でもお母さんの愛情がわかって最後ウルウルしました。
そんなに評価される作品なの?
皆さんかなりの高評価ですけど、それほどまでの作品なの?
だって、ストーリーは至って王道。
感動物語を教科書通りに作りましたという内容ですよね?
主人公の歌唱力は素晴らしいけど、特筆できるのはそれくらい。あと、主人公の弟が将来楽しみなハンサムくんくらいか?
ラストはちょっと捻ってみましたという感じだけど、捻り方が無理矢理過ぎて、ありえねぇ〜という感じ。
映画の観客は主人公の経緯を知ってるから理解できるけど、あの場面の映画の中の人達は何も知らないのだからあのリアクションはあまりにも不自然だろ?
至って普通の感動物語なんだから、ラストも教科書通り王道のクライマックスで良かったんじゃないの?
……と思うのは、自分だけ?
上映館が少なすぎる。面白い、感動する。すべて良い。客もそこそこ入っ...
上映館が少なすぎる。面白い、感動する。すべて良い。客もそこそこ入っている。なのに上映館が少なすぎる。インド映画は面白いと思うけど評価が低い。是非見てほしい。
結末がわかっていても、感動
インドが抱えるいろんな闇が浮き彫りになっているのだけど、闇の提示だけに終わってないとこが萌ポイントでしょうか。
映画のテーマでもある「夢」が見えるところにも、見えないところにも散りばめられていて、若い世代やネットの力でインド全体も少しずつ変わっていってるんだと。
個人的にはチンタンの存在が、最高に萌えた〜こういう男の子がインドにどんどん増えたら、女性蔑視もカーストもなくなるのだろうな。
笑うとえくぼができる男子、最高〜(笑)
笑いあり!涙あり!
インド映画は、素晴らしいね。
カースト制が未だ残り
男尊女卑だ!
その中でインシアは、厳しい父親から
バレないよう覆面シンガー、シークレットスーパースターとして歌い出す!
そこへ、落ち目の歌手シャクティが絡み
映画は、進んでいく。
アミールカーンが、製作も兼ねていいね。
2人は、ダンガルでも共演してたね。
涙と笑いのいい作品でした!
お母さんありがとう
泣けたわ~~
身分制度、男女差別の歴史が長かったインドという国で。
女性も夢を見てはいけませんか?
母親たち、娘たちは幸せになってはいけませんか?
と問いかけてくるお話。
子の立場としては、「お母さんありがとう」という気持ちでいっぱいになりますね。
主人公の父親が、昔のインドによくいたらしき「女性は所有物、家政婦や奴隷以下で、妻は性欲処理とストレス晴らしには殺してもかまわない、娘は家に金を入れるために金持ちに嫁がせる道具」と思ってるDV野郎、って胸糞の悪い設定。
天才的歌とギターが上手い娘が、「歌手になりたい」と夢を口にすれば、妻(母)を殴り蹴り、腕を折る。
どうしたら、この地獄から脱出できるか?と苦悩する娘…
この作品の脚本に惚れた、「国宝」「インドの良心」と言われる、人権肌のスーパースター役者&プロデューサーのアーミル・カーン様が、「人間の屑だが、少女を助けようと努力する作曲家」という、本当に難しい役に挑んでいます。
主人公は本当に美声。
(ただふっくらインド美人なため、外見は日本人ウケしにくいかもしれないけど)健気なので、観てるうちにその辺が気にならなくなります。
面白かった、って一言では、言い表せない良さがありました。
女性の地位がまだまだ、まだまだ低い!
インド映画でアーミル・カーンが出ていれば、もうハズレなし!
この映画は歌手を目指す女の子が主人公なので
インド映画、気になるけど歌とダンスが長そうなので
ちょっと二の足を踏んでると言う方にも
歌のシーンにちゃんと物語としての必然性があるので
全く苦にならずスルスルと観られます。
15〜6歳の少年少女の初々しい初恋も絡んでいて、
ああなんて可愛いらしい〜〜〜
正直ちょっと綺麗事っぽいところもあるけど
暑いし、ややこしいもの観たくない!という方や
初インド映画!と言う方には特にオススメです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
主演インシア役のザイラー・ワシームとその家族を全面に押し出し
アーミル・カーン自身はお笑い担当に徹していて、
ともすれば、暗い気分に落ち込んでしまいそうな話を
良い感じで希望の持てる作品に方向転換してくれてます。
ここ数年アーミル・カーンが出演してる作品は
社会問題をなんとか良いように導こうとする映画ばかり。
今回も男尊女卑すぎる家庭の中で、
自分の夢を父親に潰されそうになってる少女と
なんとか子供の夢だけは支えてやろうとする母の葛藤。
「海よりも深い母の愛」と日本でも比喩されますが
そこはインドでも一緒なんですね〜
ああ、お母さん、産んでくれてありがとう〜〜(号泣)
夏休みだし、改めて自分のお母さんへの深い感謝を〜〜
そして、主人公インシアに恋する少年チンタン役の子が
また良い感じに一所懸命さとダメな感じが混ざってて
なんか堪んないです〜〜(笑)
@もう一度観るなら?
「早く映画館に行かないと観られないかも」
単なる"スター誕生"と思いきや、母娘の感動ドラマ
インド映画として歴代世界興収第3位であり、日本でも同日公開の「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE」と「ライオン・キング」を抑えて"映画初日満足度ランキング(びあ)"で1位を獲得した。納得の出来栄えである。
こんな素晴らしい作品なのに、たった1週間限定公開のところも多く上映館が少ない。当然、拡大上映・再上映の声は出てくるだろう。
インドの国民的な俳優で、監督でもあるアーミル・カーンのプロデュース作品。本作では出演もしている。
シンガーソングライターを夢見る14歳の少女インシアが、顔を隠して歌った動画を、親にナイショで動画サイトにアップ。その歌のうまさから膨大な視聴アクセスを記録する。ハンドルネームが"シークレット・スーパースター"だったため社会現象となり、やがて有名プロデューサーからアプローチがかかる。
現実でも、動画投稿サイトからメジャーデビューした歌手は("ヤラセ"も含めて)、国内外を問わず存在する。ジャスティン・ビーバーがその代表格だろう。
映画としては、いわゆる"スター誕生"のサクセスストーリー。一見、シンデレラ・ストーリーのように聞こえるが、本作には伏線があって、展開はひと味もふた味も違う。
まず、少女インシアの母親は父親からDV(家庭内暴力)を受けている。そしてインドの庶民的な中流家庭がリアルに描かれていること。同時にインド社会の抱える"貧富の差"も描かれている。
女の子が生まれることを望まない伝統的な考え方と、男尊女卑で家庭内暴力を振るう父親。就学の機会を得られなかった母親は文盲で、インシアのために"これからの女性には学歴が必要"と考えている。
一方でインシアは、勉学への興味よりも音楽的な才能に溢れているという悲劇。
父親に見つからないように"ニカブ"(イスラム圏の女性が頭にかぶる服装)で目だけを出して歌う動画を撮るインシア。どれだけ人気を博しても、歌手になることは両親に告げられない。それどころか厳格な父親は、成績がふるわないインシアのギターの弦を切り、歌うことを禁じてしまう。
またそんなインシアの才能に惚れ込む音楽プロデューサー、シャクティ・クマール(アーミル・カーン)がクセモノ。かつての名声で活動しているものの、いまは音楽業界から疎まれている。さらに女性問題を抱え、元妻との離婚訴訟も進んでいる。世間的にはこちらも”オンナの敵”である。
ところがインシアはプロデューサーのクマールに、レコーディングと引き換えに母親を救ってほしいと依頼する....。ここからが感動的な大展開のはじまり。
単なる"スター誕生"と思いきや、母娘の感動ドラマという意外性がすごい。
少女インシア役には、女子アマレスリングを描いた「ダンガル きっと、つよくなる」(2018)で幼少期の主人公ギータを演じていたザイラー・ワシーム。意外な歌のうまさが光る。「ダンガル」もアーミル・カーンの映画だったが、男女平等の考え方が急速に進む現代インドの女性を応援するという意味で本作と共通するところがある。
(2019/8/11/新宿ピカデリー/シネスコ/字幕:藤井美佳)
何気ない表現に泣かされる
一体いくつのシーンでこみ上げるものを抑えたのかわからなかった。
現実に今あるの? っと思えるような、お父さんの精神的、社会感覚が恐ろしいまでに気持ちを締め付ける中、主人公の音楽への真っ直ぐな気持ちと、それを支える周りの人々に感動しまくりでした。
いつも明るいふるまいを持つお母さんの語られなかった過去、ノートブックでの弟の姉への純真な思いやりの気持ち、「しきたり」の中で寡黙に生きてきたおばあさんの歴史、もうダサダサとも思える少年の女の子への気持ちの表現などなども、キューッとするものをくれる。
そんな中ずーっとマイペースで明るさとひょうきんで通してくれるアーミル・カーンのお陰で、流れてしまう涙を堪えることができたこと、最後の表彰のシーンまで、期待通りなサクセス・ストーリーなのに、ここまで気持ちを動かしてくれるのかと、新しいインディア映画の表現にこれからも期待です。
アーミル・カーン最高だな
主演のザイラーはレスリングもできるし、歌も歌えるんだなあ。少女の心の動きの表現が素晴らしい。しっかりしているつもりだが、していない若さがとてもよくわかる。
お母さんが良かった。お父さんの怖さ加減も良かった。
ボーイフレンドのへこたれない感。素敵だ。
シャクティの元での歌手デビューまでのぶっつけ本番ぶりは若干リアリティを削いだが、アーミルの唯我独尊が面白い。
そして、やはりエンディングが興味深い。
この映画はコメディだぜ。
女性の人権とか母性愛の強さとか人間の強さとか夢を大切にとかそんな偉そうなことを言いたい映画じゃないすよ。
単なるおふざけ映画でCDも売りたいぜ。という照れ隠しのようなアーミルのノリがとても好きだ。
今回は突然みんなが歌い出すインドミュージカルも無いからより万人ウケするだろう。もっと多くの映画館でロードショーして欲しい。
カーストの終焉
思春期の少年少女の音楽サクセスストーリーの映画はいくつか観た。2015年のイギリス映画「Sing Street」や2015年のフランス映画「La Fammille Belier」(邦題「エール」)などである。しかしイギリスやフランスの子どもたちが遭遇する困難と、インドの田舎の子どもたちが遭遇している困難とでは、かなり質が違うようだ。
台詞はほぼヒンディ語と思われるが、度々英語が混じる。日本人が英単語を混ぜるように使うのではなく、丸々一文が英語だったりする。愛の告白も英語だ。言語は文化そのものだから、言語が混じるのは文化が混じるということだ。それはいいことだと思う。文化は放っておくと衰退するから、常に変化が必要だが、他文化との交流は変化の引き金になる。インドは多民族国家であり多言語国家だから、文化交流は国内でも盛んである。インド経済が凄まじい発展を遂げているのはそのあたりにも一因があるだろう。
本作品の主人公インシアは学校へ通える身分だから、カーストは最下位ではなさそうだ。ニカブを着るところを見るとイスラム教の家庭である。父親は日本の家父長制度のように封建主義で暴君ぶりを発揮する。対する母親はどこまでも優しいが、優柔不断で独立心がなく父親の横暴に抵抗できない。インシアをインスゥと呼んで可愛がる。
ヒンドゥ教ではないのでリーインカーネーションの場面はないが、代々受け継いだ家庭の伝統がある。どちらかと言えば女性の人権を認めないその伝統にインシアは反発し、抜け出そうとしている。そのあたりまでがこの映画の前提として知っておくといいと思う。
インド映画の俳優女優はみんな歌が上手い。本作品も例外ではなく、インシアの歌はとても上手である。しかし歌が上手な人はこの世にごまんといる。テレビ東京の「カラオケ☆バトル」を見ていると、日本国内だけでも歌の上手い人が沢山いることがわかる。しかし歌が上手いだけでは売れないし食っていけない。本作品もそのあたりは解っていて、映画音楽としての歌が売れたことになっている。だが肝心のその映画が売れたシーンがない。もう少し時間が伸びてもいいから、その映画が大評判になったシーンがいくつかあれば、映画としてよりリアルになっただろうと思う。
本作品は歌のうまい女の子が成功するだけの話ではなく、現代インドが抱えるカーストの問題、女性の地位の問題を隠しテーマとして伝えている。先日観た「SIR」(邦題「あなたの名前を呼べたなら」)という映画は、カーストの世襲の問題が正面から扱われていた。21世紀も20年近く経過して、異なる文化と宗教が入り混じったインドにおいても、実質的な女性解放の時代、それにカーストの終焉の時代を迎えたのかもしれない。
主演のザイラー・ワシームは18歳。性格のいい主人公を楽しそうに演じている。柔らかくて声量のある歌は聞いていてとても気持ちがいい。個人的にはサラ・オレインを思い出した。アーミル・カーンのコメディタッチの演技もおかしくて、150分があっという間だった。
感動して泣けた!
久しぶりに素直に感動して泣けた映画でした。主人公のインシアは男尊女卑の家庭で鬼のような父親と優しい母親と弟と一緒に貧しいながらも楽しく暮らしてます。父親から母親への激しいDVや貧乏生活、学校での体罰など主人公のインシアをとりまく環境は厳しいのですが彼女の優しさと聡明さと抜群の歌の上手さが救いとなります。ヒロイン役のインシアがちょっとポッチャリしているのも(でも可愛い)ボーイフレンド役が貧相過ぎるのも(でもカッコ良い)インシアをスーパースターにする手助けをする落ち目の音楽プロデューサー、シャクティがムチムチボディでイマイチ、ウザくてエゴイスト(でもとても良い人)なのもとても味があって良かった(^^)
主役はお母さん??
とっても可愛らしいお母さん♡
わたし的にはお母さんが主人公に見えました
インド映画はハンカチが欠かせないのですが
今回も中盤以降ほぼほぼ泣いてました
特に最後のインシアの名前の意味が
めちゃくちゃ刺さります( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
とはいえ、笑える所も沢山あり、
エンディングまでとても楽しめました!
もっと上映館や上映時間が増えると良いな
1日1回上映で席数も少ないから
チケット取るのが困難でした
歌が自然なシュチュエーション
インド映画って、突然歌がはじまって面食らうんだけど(それが魅力かもしれない)、この作品は、歌手を目指す女の子が主人公なので、挿入歌に必然性があるのだ。すごい!
正直、主役の女の子はどうなの?って感じだったけど、周りの大人達が良かった。
大おばさんとお母さん、インシアと、それぞれの世代の女達。それぞれが苦しんでいる。女に生まれてきた時点で負けなのだ。不平等ですらない。土俵にすら上がれてない。
海外赴任もあるようなインテリな父親でも、ちょっと田舎に行けば こういう価値観が当たり前なんだろうな。横暴な父親と都会のスター、シャクティの優しさの対比がすごい。ユーモアも優しさも、余裕から生まれるのか。それにしても、父親には恐ろしいほど余裕が無い。この人もきっとシンドい人生送ってるんだろうな。
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