「『舞台』の新しさは『内容』の新しさではない」フリー・ガイ tmさんの映画レビュー(感想・評価)
『舞台』の新しさは『内容』の新しさではない
正直微妙だった。以前オードリーのオールナイトニッポンにゲストで出演したジャカモンドのサイトウさんがおすすめしてたので観てみた。
ルーティンを繰り返すだけのモブキャラから脱却しよう!的な話がメインテーマだったと思うけど、程度の差はあれそういう映画って前からポツポツあったよね。それこそファイトクラブとか、マトリックスだって前半はそんな内容だった。その平凡な日常を脱却しよう!と唱えるための舞台が、『実際の日常』から『オンラインゲーム』に置き換えられただけでは?って感じだった。舞台が現代に則して新しくなったことは、必ずしも映画やストーリーとして新しいことを意味しない。
構築したAIのバグによって起きた現象とかいうのもちょっと設定として雑。
個人的に後半で色んなコミック?やゲーム?のオマージュが出てくるところも微妙だった。そりゃあそういうのが出てきたら各コンテンツのファンは盛り上がるだろうけど、作品の重要なシーンを他作品のコンテンツ力で盛り上げるのは、他人の褌で相撲をとってる感があって好きになれなかった。
『舞台をオンラインゲームにした』ってところ一本に頼った凡庸な作品だと感じてしまった。
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