「最高のロマンス」フリー・ガイ ばぶさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のロマンス
クリックして本文を読む
自分がゲームのモブキャラであると知る。
そこだけ聞くと昨今溢れかえった陳腐なSFのあらすじに聞こえるが、今作はどこまでもドラマティックかつ爽快なロマンス映画だった。
まず映像のクオリティ。
ゲームではあるあるの「武器を亜空間にしまう」「モブが雑に死ぬ」「お定まりのセリフと現象を繰り返す」のを実に滑らかなCGと演技で魅せてくる。
アクションも素晴らしい。
銃撃戦はもちろん、プレイヤー同士の殴り合いがテクニカルで見応えがある。
何より主演レイノルズの最高の演技。
プレイヤーのみが扱えるアイテムを手に入れてからの、「善い行いをしよう」とする善性が眩しいほど愛おしい。
殺してナンボの殺伐としたゲームで、悪党を倒し良いことだけをしてレベルを上げる彼を見るうちに、現実世界のプレイヤーたちも感化される。
その流れが全く説教臭くなくて、気持ちよく没入できた。
タイカ・ワイティティを悪役にしようと言ったのは誰なんだろう。最高の配役だ。イカレポンチの守銭奴がとてもハマっていた。
いい映画だった。
コメントする