「ゲーム愛を落とし込んだ制作陣に拍手、ユーモアが効いたモブの大冒険」フリー・ガイ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム愛を落とし込んだ制作陣に拍手、ユーモアが効いたモブの大冒険
むちゃくちゃ心躍ったし、仲間がいるって最高か…って思った。ユーモラスに描くゲームの中の世界と外側で戦うプレーヤーたち。現代版『トゥルーマン・ショー』みたいな。ただ、ちょっと落ちちゃったのでDVDかサブスク来たらリピします。笑
前々から聞いてはいたが、何でもない自分なんていないようなテーマから描かれるこの作品。モブキャラに落とし込む設定はエッジが効いてて面白い。しかも、それをある時は内側から、ある時は製作者側から、ある時は実況側など…多岐に見せるのでますます深い。自我が目覚めた理由がAIというのも今っぽくて上手い。凄くゲームを真っ向から見て作り上げた世界で、敬意も愛もあるイジりも見れて楽しかった。
実は多くの人がモブになっているような感情を持っているんと思う。華やかな場所にいる人はやっぱり輝いていて、繰り返すようにやってくる日常は凡なる自分を生産しているように感じる。割と充実を感じちゃっている自分には共感までいかないけど、手段を手にしたらしたいことはいっぱいある。それが願ったり叶ったり、そして誰かのために動ける姿はカッコいい。ギャップも含めいい塩梅の効いた映画でとても満足。
スカッとするような展開とジワーッとくる優しいメッセージ。ゲーム実況とか観たくなったし、久々にゲームをやりたくなった。かなり良い刺激をくれた映画。
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