「ライアン・レイノルズは裏切らない。」フリー・ガイ じまちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ライアン・レイノルズは裏切らない。
ゲームの世界と現実の世界の微妙な違いがものすごくリアル。
ゲームの世界だ…というかコマンドだ…って思った1番のところが、映像を保管してたガイのファンの配信者が踊り倒してた所…FPSのゲームとかで大抵ある謎コマンドの踊りとかをめちゃくちゃやっててうわ〜〜変な動き加減がめちゃくちゃゲームだ!と。
それに引いてるガイがいるのも、「そうだよな…実際してたらおかしい動きだもんな…」とゲームとゲームがリアルなガイとの差を感じた。
今回の映画だとゲームの中の世界の時と、リアル世界からみたゲームの画面でキャラクターの見た目がちょっと違うのもまた良かった。
ゲームキャラが定型文を話してるんだというのがよく分かる、モトロフガールがキャラとすれ違う時に定型文を言うシーンも面白い。
定型文から外れたガイに向く戦車の銃口…とその後に小さな覚醒を起こす店員…
覚醒で言うと最後の最後まで両手を上げてた被害者モブも良かった。
…全部のモブのキャラが濃くて…モブじゃなくて命なんだということを細かいところから感じる。
ストーリーの部分で言うと親友…親友が本当に最高。
復活してすぐガイに会ったんじゃなくてちょっとペガサスとかに乗って遊んできちゃってるのがまたあのキャラクターらしい。
ラストシーンの時、ガイがゲーム世界のリアルと現実世界のリアルは違うということをちゃんと自分の中で消化して、「僕の好きな物は君の近くにいる人が君を参考にしたんだよ」って伝えるのがまた良かった。
ガイが「ミリーとその奥にいる人!」ってキーズに声掛けたシーン個人的に好きだった。
デュードに最終的に勝つ方法がなんか必殺技〜とかじゃなくて新しい世界を見せる(ゲームに縛られずに自由になる)事なのがまた良かったです…ガイは最初から最後まで"良い行動"で世界を救っている…
ブルーシャツガイが人気→デュード作ろうっていう流れ
the運営の改悪アプデじゃん……と。
オタクはあのガイが好きで、ガイがモチーフのキャラ参戦!って告知でたから楽しみにしてたのに蓋開けたらアレが出てきて…は????って炎上する流れまで見えた。
ガイがアイスの味を知ってるのに対しても何かがおかしいとなるんじゃなくて「時々いるゲームの世界観に忠実なおかしい奴」と納得?できるな…と思った。実際に時々いるからまぁ…そういうタイプの中の人なんだな…って処理できてしまう感じ。
そしてライアン・レイノルズ配役の良さが存分に発揮された決闘シーン……キャプテンの盾からのハルクの腕でもう脳内にデットプールが過ぎって爆笑なのに……その後にアイアンマンとかサノスが来るのか…?と思ってたらまさかのスターウォーズ……ルーカスフィルムを買収した良さを無駄遣い…主役がライアン・レイノルズ(=デットプール)であることが更に面白さを増幅させていたと感じた。
スターウォーズが出てきた時におもむろに「スターウォーズだ…」ってセリフで伝えていたのも面白かった。大袈裟さがより面白い。
そのシーンが無くても面白くて最高だったのに、正直そのシーンの衝撃が大きくて、見終わってしばらくはそのシーンで大興奮。
ライアン・レイノルズ……裏切らない……あとクリス・エヴァンスの無駄遣いが最高。一瞬すぎて夢かと思った。