「笑ってジーンときて爽快な誰も死なないコメディアクションの快作」フリー・ガイ じょぉさんの映画レビュー(感想・評価)
笑ってジーンときて爽快な誰も死なないコメディアクションの快作
去年予告を見た時から楽しみしていて、公開予定から1年延期されやっとみることができた。
期待以上の作品で大満足。
ゲーム内ではバッタバッタアバターが死ぬけどリアルでは誰も死なないアクションも気に入った。(アバターはゲーム内で死んでもリボーンできる)
ディズニーに買収された20世紀フォックスがパロディーやイースターエッグに出すネタはブロックバスターものばかりで目を見張る。
個人的には、元20世紀フォックス映画のあの武器やあのテーマ曲が盛大に使われていて驚いたと共に爆笑。
この映画、シリアスものではなくコメディだというところも楽しさのポイント。
ネタ元ゲームはあまり知らないけど、世界観は理解できるのであの世界のモブキャラに意志があるとあんな感じの日常感覚かのかもと納得。
深読みすれば、紛争地域などでは、洒落にならないきつい日常であり、当然一回死ねばおしまい。
紛争地域じゃなくても当然一回死んだら終わりだし、お気楽に過ごしすぎると破産の危機があり。
あまり努力しなくとも役割を与えられ幸福感があり、死んでも朝目覚めるところから再スタートして生きていけるゲーム内モブキャラの世界はファンタジーとして面白いしある意味パラダイス。(当然そんな共産国みたいな生活はやだけど)
ある意味斬新な内容でモブキャラという脇役に着目したところも面白い点。
物語運びにリアリティーがあって無理なく大ごとに発展するのもいい。
いやーストーリーテリングうまいなー。
もちろん映像や役者の妙技も相まって褒めるところだらけの快作である。
よく比べられるのが、レディー・プレイヤー・ワン。
あっちは、逆に現実の貧困層である意味その他大勢のモブキャラとも取れる主人公が謎を解き明かし仲間と共に巨悪との戦いに立ち上がるさまが見応えあった。ゲーム世界のスケールも凄かったし様々なポップカルチャーが登場してて楽しめた。
パート2があるとすれば、本当の自由に目覚め、現実世界の人と協力して実体化を目指す?
しかし、現実世界の厳しさを知り元の世界に戻りたくなるけど、強く生きることを選ぶ人間賛歌かw(ちょっとラスト・アクション・ヒーロー的要素入り)
多分この映画のゲーム内モブキャラを人間として見てしまうと終始微妙に感じてしまうでしょう。
ゲーム内にはゲーム内の幸せがあります。