「アメリカ映画の精神の継承」フリー・ガイ シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ映画の精神の継承
基本SF映画は好きですが、その中のバーチャル世界の話は苦手な部類だったのですが、本作は非常に面白かったです。
最近クラッシック映画を観続けていて、特にフランク・キャプラ作品の再発見は大きな収穫であり、私の好きな社会派映画でもあり、彼の作品そのものがアメリカ映画の(“アメリカの”ではなく)根本的な精神を現している気がしていて、彼以外でもその時代の多く作品も同様で、それは今も連綿と受け継がれ、手を変え品を変え様々なジャンルの中で根底にその精神が宿っている気がします。
少し前なら『LIFE!』であったり『トゥルーマン・ショー』なども変化球でありながらそうした精神が垣間見れたし、本作もそういう意味での正当な継承作品の様に感じられました。
それは世界の目に見えない圧力からの脱出であり抗議であり、圧力を圧力と感じないように思考停止され、流されるままに生きる事への見直しと正しい事への追及、という精神だと私は解釈しています。
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