「いい話ではあるがちょっと物足りない。」フリー・ガイ imyさんの映画レビュー(感想・評価)
いい話ではあるがちょっと物足りない。
プロットとしてはよくあるパターンなので目新しさはありませんが、「オープンワールドゲームのモブキャラが…」というのが新しい、というか最初にやったもの勝ちのネタですね。
ライアン・レイノルズのモブ演技がアクションにも反映していて、当初のたどたどしいアクションがレベルアップしていく辺りは見ていて楽しいですし、クライマックス周辺の映画ネタの小ネタもクスッとできます。
しかし、ストーリー的には大体想像通りの展開のままラストまで行くので、ちょっと物足りません。いい話ですし言いたいこともわかるんですが「おお、これは!」というものがないのが残念なところ。
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ここからネタバレ
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根幹のオンラインオープンワールドゲームの部分が、わかりやすくするためかいろいろリアリティに欠けるのが個人的なマイナスポイント。
・主人公(現実の方)サイドの男の方、ゲームの運用部門ぽいけどポジションがイマイチわからん。閑職に廻されてるみたいな話があったけど家、豪華だし。あと、ゲーム運用が出世するとプログラマーになるの? どんな会社?
・主人公(現実の方)サイドが探しているある証拠が、隠されているとはいえ丸々そのまま残っているって雑過ぎる。主人公(現実の方)サイドの男の方は社内でソースコードに当たれそうなポジションっぽいので調べられるんじゃない? まあソースコードの流用とかわかりにくいからそういう表現になったんでしょうけど。
・一般的なニュースネタになったり、全世界的に人気があるという設定のゲームなのに、続編をリリースしたら即終了というタイムリミット。実際にやったらえらいことになりますよ?
・サービス中にサーバ再起動とか落とすとか軽くやり過ぎ。落とす方法がマスターキーというは笑うしかない。せめて電源落とせと。
・社長いい加減過ぎて(タイカ・ワイティティがいい演技)この会社よくここまでやってこたなーと…。
ああ、いかん、文句が多くなってしまった。この辺は仕事柄気になっただけなので、映画を楽しむ分には別に気にしなくていいところです。