「ゲーム内のモブキャラが自我を持つという最強の「つかみ」を持った真っ直ぐな映画」フリー・ガイ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム内のモブキャラが自我を持つという最強の「つかみ」を持った真っ直ぐな映画
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制作まで兼任したライアン・レイノルズが言いたかった事は誰の心にも刺さるシンプルで普遍的なテーマ。
他人が作った価値観が主流の世の中ではあるが、あくまでも自分の人生は自分が主役であり、自分の隣にいる人は自分にとっては脇役かもしれないが、その人の人生では主役であるということ。
より簡単な言い方をすれば「他者へのリスペクト」あたりだろうか。
ガイの親友の警備員やコーヒーショップの売り子が白人ではないというところもこのテーマの大事な部分で、彼らがガイの行動を見て自分も意思を持って動いてみよう(実際はAIの影響だが)と思い始めるところが面白い。
映画自体はライアン・レイノルズ十八番のハンサムだがやや寄り目がちでどこかコミカルな役どころというのが十二分に発揮された、いかにピンチであろうが笑って見ていられる映画で、アベンジャーズのパロディでクリス・エバンズがカメオ出演するなど決して道徳的なものだけに徹しておらず大人でも楽しく鑑賞する事ができた。
個人的には日本人レポーター役で野村祐人が出演していることに気付き、驚きつつもほんの少しだけ感動してしまった。
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