「タイトルなし(ネタバレ)」スウィング・キッズ _さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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言語も出身も違う5人がタップダンスで会話し絆を深めていく、そんな温かみとは反対に、戦争によって夢を追いかけることも大切な人を守ることもできない悲痛さをより強く感じました。
人種や思想の違い、さらに戦争による圧力で自身の人生を左右される主人公たちの抵抗、そんな中でもタップダンスに夢を抱くスウィングキッズのメンバーたちの強い気持ちがとても輝かしく美しいと思いました。
ギスがどんどんタップダンスに魅了されていくシーンはとても胸が躍らされましたし、ビョンサムに褒められた時の表情はとても可愛らしかったです。
演者の皆様のダンスパフォーマンスは常に全力で見ていてワクワクしました。
終盤、ギスの足に銃を乱射するシーンは、命を奪われたときとは違う、才能を奪われる喪失感と絶望感二度と踊ることが不可能なことを死に際に悟るギスの感情をダイレクトに感じ涙がどばどばあふれて止まりませんでした。
ですが、ラストのギスとジャクソンが2人で踊っているシーンには救われました。
さらに、エンディングのあとタップダンスを踊る音が聞こえてきたことで、あの体育館にはギスやスウィングキッズたちがまだ踊っている気がする、そう思えるエンディングにしてくださったことには感謝しかないです。
ギョンスの演技はすごいですね。ギョンスではなくギスとして最初から最後まで見てしまいました。北朝鮮訛りも数か月特訓されただけあってとてもスムーズで素晴らしかったです。
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