「芋生さん(悠)を観た。」左様なら CBさんの映画レビュー(感想・評価)
芋生さん(悠)を観た。
そう言えば俺は、レビュアー内での人気が高い芋生さん(悠)の作品をひとつも観ていないなあ、と思っていたところ、キネカ大森がその名も「芋生悠特集」と銘打って、本作「左様なら」と「ソワレ」の2作を上映してくれた。早速行ってきました。
おや、ほぼ満員で2席しか空いていない。俺は芋生さん人気を甘く見ていたか、とそそくさと着席。
(実はこの日は初日で監督や出演者のトークショーがあったためでしたが、芋生さん人気に変わりはありません)
さて本作は、旧友が急死したことからクラスの女子から無視された主人公の話。
どちらかというと、重々しく淡々とした作品だが、自分にはハマった。
おそらく、無視されていても感情を見せない主人公が、俺には凛々しいものに見えたからだと思う。
実際は、口に出しはしないが、友人が急死してからずっと、主人公の心の中は彼女に関する疑問で渦巻いていたとわかるラストは、これがまたなかなか素敵。
幾度か繰り返される海鳴りとさざめき。「海の映画」、いや「波の映画」と言ってもよい感じ。とても素敵な鑑賞後感でした!!
おまけ1
教室のざわざわが見事だった。かろうじて聞き取れる内容が、「そんなこと話してるだろうな」とすんなり腑に落ちる点が、細かいところまでしっかり作ってるなあと、好感
おまけ2
たおやかに くちていくさまを ごらんなさい
ああ あなたのおわりが なんとおだやかなことか
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