「血脈は絶えた……のか」ブルーノート・レコード ジャズを超えて chazさんの映画レビュー(感想・評価)
血脈は絶えた……のか
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迫害から逃れた二人のユダヤ人が、社会的評価の低かった黒人ミュージシャンをリスペクトし、友人として助け、アーティストとして世に知らしめた、僕らがよく知るブルーノートの物語は前半。
生き証人として、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターのインタビューとレコーディング・セッション。
彼らを仲介として、ラップ・ミュージシャンも受け容れる新生ブルーノートへの「発展」
といった三部構成。
前半は、非常な早足。おいおい、マックス・ローチでもムリなテンポだよ。
貴重なエピソードや映像は楽しいけど。
ここまでをじっくり作品にしてくれていたら、5つ星もあった感じ。
御大お二人はお元気で何よりだが、偉大な諸先輩と同等以上にフューチャーしたことで、音楽映画としてはダレてくる。
新しいレーベルは、アーティスト・ファーストのポリシーの復活・再生と言いたいのだろうが、伝わらない。ショービジネスの臭いがつきまとう。
木に竹を継いだ感が拭えず、星3つには届かない。
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