パリに見出されたピアニストのレビュー・感想・評価
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フランス映画が苦手な人でも大丈夫です
ピアニストが主人公と言えば、『ピアノレッスン』『戦場のピアニスト』『ラ・ラ・ランド』と、悲しい作品を思い出すのですが、今作は意外にもベタに良い話でした。主人公の周りの人達も良き人が多かったですし、小難しくないのでフランス映画が苦手な人でも鑑賞できると思います。個人的には、『4分間のピアニスト』の様な作品を期待してました。
音楽が人生で人生が音楽になる
経済格差から来る壁と苦悩を乗り越える物語。ある意味で、よくあるストーリーだが、クラシック音楽のピアニストを目指しているというのがモチーフとしては珍しい。バッハ、ラフマニノフなどのピアノ演奏が素晴らしく耳心地が良い。何度も折れる、折れそうになる主人公と指導者二人の熱意のぶつかり合いが感動的な作品。
生きて行くのに不可欠でないものが…
一言で言ってしまえば、
シンデレラボーイの物語。
不遇な境遇から、ピアニストとして
栄光の道を歩み出すというベタな
内容かもしれないけれど、私は
もっと重要なメッセージを受け取った
気がします。
ある友人が本の虫でもある私に
本を読まなくたって死なないし。と
言われた事があります。
ふむ、確かに…妙に納得する言葉でした。
でも、生きて行くに不可欠な
物ではない物が、実は人生にとって
大切ではないかと…
悲しい時、切ない時、この世に1人だけと
思い悩む時に、音楽は答えを出しては
くれないけれど、救ってくれる
1番の特効薬だったりする。
自分が好きな音楽や美しいクラッシック
音楽が、今の状況を決して変えては
くれないけれど、心を整えてくれる。
音楽や小説や映画は、なくても
生きていける。だけれど、目には
見えない喜びや豊かさを与えてくれる。
明日へ踏み出す力になってくれる。
そんな思いを、この映画を観て
改めて感じさせられました。
彼が幼い時に、老齢のピアノ教師
ジャックに出会わず、ピアノを
知らないまま育ったら、
彼の人生は悲惨な末路だったに
違いないでしょう。
観なくても生きて行けるけれど
こういった映画と出会える事が、
この先また
思い悩む日の、心の糧になります。
こんな出会いを重ねて行けたらと
思わせてくれる作品でした。
この指で未来を拓く❗️ 良かったです❗️
音楽の才能はこうして見出されるのかという一例。「蜜蜂と遠雷」より分かりやすくてハートフルなピアノコンクール映画。とにかくストーリーが分かりやすくて直球で全く疲れなかった。若き天才とそれを見抜いて押し出そうとする二人の大人の見事なトライアングル。そこに散りばめられたドラマが凄くいい感じにハマっていた。ラストも予定調和で予想通りの終わり方でgood❗️ラフマニノフの協奏曲第2番を何度も聴きたくなること請け合います。
最高です❣️
素晴らしい映画でした。
劇中で演奏される曲の選択も秀逸です。
音楽を愛する表現としてのセリフも素晴らしかったです。
ふんだんに演奏シーンがこれでもかと盛り込まれ、ピアノの音色が美しく、幸せな気分になれます。
クラシック、特にピアノが好きな方は絶対聴きに(観に)行くべし。
気持ちよかった
パリの下町のピアノ好きな若者が、音楽院のディレクターに見出され、コンサート出場者に抜擢される話。綺麗なピアノ演奏が全編を通して聞ける。
ストーリーはまっすぐ。いろいろな必須エピソードが出てくるけれど、どれも必要以上には描かれない。というより、必要未満と言った方がいいか。
そんなことより、ピアノを聴け!ということなのだろう。好意的な解釈が、この映画を心地よくする。その結果、安心して気持ちよく観られました。
追伸(ここ、ネタバレです。ご注意下さい)
ラストシーンで、恩師が隣にいたことに気づかずにいたアホは、私です。一緒に観ていた人の「次回作があるとしたら、『あるコンサートから、恩師が現れてくれなくなった』という展開から始まるかもね」というコメントにキョトンとしたことから、指摘されて初めて知った…
全世界が主人公を中心に回る独善的な世界の話
こういう言い方は非常に失礼だと承知の上で、率直な第一印象としてこの映画を見て真っ先に思ったのは「素人が書いたような脚本だな」と言うことだった。かく言う私自身が素人なのだから何を言うのだ?という感じだけれど、物語の設定から展開から何から何まで、まるで初めて脚本を書いた人の物語を見ているような感覚だった。
素行の宜しくない青年には音楽の才能が有り、駅に置かれたピアノを弾いているところを音楽院のディレクターからスカウトされ、本人にその気はないのにあれよあれよとコンクールに出場することになり、結果大喝采を浴びてハッピーエンド・・・なんて話をまさか今更プロの作家が書くだろうか?ということだ。ましてや終盤の盛り上がりが足りないからと、無理やり恋人たちを喧嘩させ、夫婦には離婚話を持ち出させ、挙句の果てには最も罪のない弟を命を淵に立たせる無神経さ。いずれもストーリーにおいては特別な意味を齎さない展開に過ぎない。
加えて私はこの映画の「全世界が主人公を中心に回っている感」に堪えられなかった。主人公マチューに関して言えば、作中において本人は何一つ決断をしていない。ピアノのレッスンを受けるもピエールの決断。ピアノを辞めるもピエールの妻の影響。最終的にコンクールに出るも母の発言から・・・と言う具合に、彼にはまったく主体性がないしピアノに対する情熱が感じられない。そんな何の意欲もない主人公に周りが懸命にお膳立てをして彼を焚きつけ続けその結果彼の才能が見事開花する、だなんて話、何が面白いのだろう?「へーよかったね(棒)」である。
寧ろ私は、幼少期からマチューよりも遥かに努力を積んできたであろうライバルの青年(名前はミシュレだったかな?)の方が不憫でならなかった。ストーリーの都合上マチューを脅かす敵役のような立ち回りだったけれど、いやいや地道に努力を積んで音楽院に入学しコンクールの最有力候補まで伸し上がった勉強家であって、ピエールの独善的な思い入れで特別処置で編入してきたマチューの方がよっぽど敵役じゃないか、と私はずっと思っていた。
ただこの映画は愚鈍過ぎてそういう部分にまったく配慮しないし気づきもしない。ひたすらマチューのサクセスストーリーを喜び勇んで描くばかり。だからすべてがマチューを中心に回る世界の物語になってしまった。
こういうストーリーをフィールグッドムービーとして成立させる筆力を持った脚本家もたくさんいる。しかしこの映画にそれはなかった、ということだ。
はっきり言って最高です。
他の映画の前に流れる予告を見た時からずっと気になっていました。はっきり言って最高です。
苦悩や葛藤がありながら、どんな環境でもピアノに対してはまっすぐな青年に心が動かされました。コンクールのラフマニノフはその時の彼の様々な想い(ネタバレになるので割愛)が伝わってきて涙腺が崩壊しました。
久しぶりにこんな素敵な映画を観ました。
都内で公開している映画館が6箇所しかないのが不思議なくらい良い映画です。
公開終了する前に観るべき一作です!!!
感涙。とにかく素晴らしい
他のレビュー見ていただいたらお分かりになるとは思いますが、ツッコミ所はいくつかありますw
それを差し引いても良い作品です。
不良少年のピアノの才能を持て余して紆余曲折し
開花させていく……
映画にはありがちなサクセスストーリーです。
ただ、描写にまで気持ちが込められてたシーンがいくつかあり不覚にも涙してしまう場面がいくつかありました。
見終わった後は涙脆いのは歳取りすぎたのかなぁ⁇と自問自答してしまいましたwww
ツッコミ所が無ければ満点でした
是非お勧めします‼️
感受性の豊かさが生み出す音色
フランス映画らしく、とても美しい映画だった。
主人公のマチューが音楽を通して成長していくストーリー。この辺のストーリー性は日本でもよくあるパターンのため若干退屈さを感じた。
マチューが中々素直になれずもがき苦しむも、大好きな音楽には素直に向き合い楽しんで演奏する姿はとてと美しかった。
面白いというよりはそういうった描写を楽しむ作品かなと個人的には思い鑑賞していた。
素晴らしいストーリー
"天才とは子供の心を取り戻した大人“
努力なしで才能は開花しない
自分にはコレしか無い!ってのを人前で表現するって凄く不安。だからずっと素直になれない
でも周りの人に勇気を貰い前へ進む
その心情とかやり取りなどに涙が出てきました
素晴らしい映画でした!
ただ、真面目なだけの人間には少し辛いよ。
なんらかのの才能があり、見出され、成長し、
大成功をする、感動の映画!
というか、そうなんだけど、
若い頃はそういうのに憧れ、
自分も何かしらの才能があり、いつか自分も
成功するぞー!的に感動出来たはず。
でも、今はすこし複雑。
単純に努力して、ピアノコンクール目指すような
立場に立って考えると、かなり辛いよ。
現実には、そんな才能を持った人はひと握りなのが現実。
そして、
才能があるやつは、少しはめ外して、道を外れても結局見出されるのか?
そっちのほうが、有り得ない。
一度離れると、そのまま道を外れる。
でも、それじゃ映画にならないからな。
天才が努力し続けて、たどり着いた場所が
世界のトップであって欲しい。
イチローだって、王貞治だって、天才の努力の結果。
落合だって、最初から天才ではないけど、
自分で相当な努力したんだろうとは思う。
結果なんて、じつは誰にもわからない。
わかってれば、ドラフト1位がみんな活躍してる。
逆に言えば、イチローも、王さんも、たとえトップになれなくても、同じだけ努力はしたと思う。
一番上が見えてかけて、さらに努力した結果だと思う。
才能だけで、努力が足りないと、多少の活躍は出来るけど、
頂点には立てないし、立って欲しくない。
こういう映画に単純に感動出来なくてなって、
単純に真面目に努力するしか方法の無かった
自分には、少し悲しい。
まあまあだった
子どもだから仕方がないけど主人公がメンタルが弱く、何かというとすぐにケツをまくろうとするのでイライラする。先生がたも、「お前はこんなのもできないのか」と煽ってやればいいのでないか。ピアノ演奏はとてもよく、映画館の音響で見れてよかった。ただ、曲はあまり印象に残らなかった。
サクッと楽しむのにちょうどいい
映像★★★★★おしゃれwwパリww
音楽★★★☆☆美しいピアノ
内容★☆☆☆☆ただ都合良く、
ただ天才が力を発揮した.
ライバルは捨て駒ww
.
とにかくパリ!!Paris!!
パリが美しい!ピアノが美しい!それだけで合格点ww
.
とにかく見た目が良いのでいい映画な感じは満載。深さゼロ。ライト向け。
デートとかさくっと観たい時には逆にめちゃくちゃオススメw
.
.
個人的には残念。。やっぱり天才の話はつまらん。
演出も最後のカタルシスを活かせず。
感動❗
貧困や差別を乗り越えた青年にブラボーでしたわー。そして師弟の関係。誰にでも何かしらの使命がある。こんな奴はあかん?は、無いんやな。側に力ある人に恵まれたら、添え木になってくれる人に縁を結べたら、我が使命の道が開ける🎵。いやぁ、観たほーがよろしーわ。
音楽が奏でる喜び、悲しみ、そして希望…
皆さんは“ラフマニノフピアノ協奏曲第2番” に
どのような印象をお持ちですか?
近年ではフィギュアスケーター浅田真央さんの
競技に使用されたあの曲!
あの伝説のソチ、フリーの演技曲として
強く印象に残っている方も多いと思います。
わたしの“ラフコン2”に対しての
子供の頃の印象は「怖い!」の一言でした。
当時の〈日曜洋画劇場〉のタイトル曲でしたので
よく覚えています。
やがて最後まで通して1曲聴くようになり
ソルフェージュすることを覚え
そして歳を重ねるにつれ、この曲の持つ深みを…
ラフマニノフ本人が、挫折の床から希望を見出だす過程を…
この曲に色濃く反映されていることに感じ入り、
そして想いを巡らす…
そう、懸命に生きているすべてのヒトに!
あなたに! わたしに!
「この指で、未来を拓く。」
というキャッチコピーさながら
主人公のマチューが“現代のラフマニノフ”のような
祝祭感に包まれるラストに、音楽の持つ力を再確認!
同日に『蜜蜂と遠雷』をも観賞。
互いに補完して感性を満たしてくれてイイ感じ♪
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