「製作国: フランス・カナダ・ベルギー合作」アヴリルと奇妙な世界 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
製作国: フランス・カナダ・ベルギー合作
この作品は、多くの映画評論家から支持を受けていて、たとえば、ピューリッツァー賞 ニュース速報報道部門にノミネートされたことのある日刊紙、Arizona Republicの話では、「この映画は視覚的喜びであり、小気味よく、興奮させらるほど素晴らしく一風変わったアニメーションでフランスのスチームパンク的冒険活劇である。」ここで取り上げられているスチームパンクの世界観は、例えば、日本のアニメーターである宮崎駿監督やアニメの実写化をした「キャシャーン」でもみられるスチームパンクで、また現実世界とは違う歴史観を想像した、いわゆるスペキュレイティブ・フィクションの世界を表現している。ただし、本作を見ているものが、すんなりと受け入れられるかによって、評価が変わってくると思われる。
シナリオ自体は、ここで登場する未来の世界を変えるアイテム“serum”の製造をめぐる攻防を描いているのだが、その設定に偉大な世界の科学者が姿を消し、文明がストップをし、石炭でしかエネルギーを使えない世界になるって、作者の方は、世界の科学者が、偉大な科学者だけで支えられていると思っているのかという疑問にぶち当たってしまう。あくまでも個人の意見として、多くの名もない科学者によって、文明は支えられていると思うけれども、この映画に対して、公言すると、なんてつまらないことを言うんだとか、話の腰を折るなと言われそうだが.......?
このサイト、映画,comの説明不足は多々見られるが、なぜフランスとカナダが共同生産国になっているか、重箱を突くようで申し訳ないが、世界規模で展開するには、やはり英語の吹き替えも必要になり、実際にこの映画では英語版では、多くのカナダ人俳優が、吹き替えを担当し、特に母親役のケベック州出身の女優さん、マーシャ・グレノンさんは一人、フランス語も担当されている。しかしながら、この方は、ここでは名前も挙げられていない。トホホ....ッ。
これって、宮崎監督の「ハウルの動く城(2004)」じゃないのという場面も........!? 野暮すぎるか?