「ツッコミ所満載」見えない目撃者 戒音さんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミ所満載
ネタバレ含みます。
視覚を失ったことで他の四感が優れた主人公が、連続誘拐殺人犯に挑むお話。原作は韓国映画らしいですが、そちらは未視聴。
だから、原作も観れば感想はまた変わるのかもしれない。
一部グロ要素(温いけど)、精神疾患患者への差別的発言、監禁、子供が被害に遭うシーンなどがあるので、それらに耐性のない人にはオススメ出来ません。
また観ている最中に、は???ってなる部分が数え切れないくらいある。自分が気になるだけで、他の人は平気かも知れないけど。
冒頭で警察官(主人公)が脇見運転で事故を起こし、失明。その時点でいや何してんの?だし。
そこから先は少し面白かった。
けど、中盤からはツッコミ所のないシーンがないほどに流れがめちゃくちゃ。
途中犯人に追われてる時、相棒役の学生がスマホ画面を頼りに逃走ルートを指示し、駅員に助けを求めようとして探す流れがあった。駅員はおらず、その後周りに何人も人が映るシーンがあるのにその人達には助けを求めたり警察を呼んでもらうように頼ませもしない。
そこですぐに通報してたら犯人は恐らく早期に捕まえられてた。
刑事も犯人の目星がついた時一人で会いに行ってやられたり。
作中で何度も主人公は犯人(連続殺人犯)と対峙してその都度追い詰められてるのに、都合よく殺されないし重傷すら負わされない。相棒役も刺されたり車に追われたりしながら決してトドメを刺されない。
被害者や追ってくる警察関係者は何人も躊躇なく殺してる犯人なのに。
また犯人の隠れ家と思われる場所を探りに行く際も、刑事一人、目の見えない、主人公の相棒役の学生の3人だけで行く始末。
刑事が単独で乗り込み、銃声がしたあと、主人公と相棒役は通報もせず二人だけで追う。
その後も明らかに近くに犯人がいる状況で普通に会話したり、他の被害者を探すためとはいえ大声出したり。
などなど、この人達正気か……?なんで一切の対策をしないの?ってなる場面が多く、テーマは面白いのに脚本が全てを台無しにしてる感がすごい。
全体を通して、色々ともったいないなぁ、って感想。