「いや〜、ドキドキハラハラですね」見えない目撃者 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
いや〜、ドキドキハラハラですね
吉岡里帆さん、時効警察のあの感じしか知らなくて、「泣く子はいねぇが」を観て、いい演技するんだなとこの作品見させて頂きました。
見えない目撃者って、こういう意味だったんですね。冒頭からかなりショッキングな内容で始まりましたが…
これぞサスペンスって感じで、ドキドキとスリルが味わえました。それに、田口トモロヲさん、浅香航大さんがいつもは脇を固めてくれる役者さんなのですが、かなり活躍されていて、見応えがありました。
韓国の作品が原作ということで、かなり際どいグロいシーンが普通にあります。邦画ではなかなかここまでは見せないだろうというシーンがありました。
視覚障害者ですが他の感覚が非常に鋭く、記憶力も半端ない主人公のなつめ。時折、ツッコミを入れたくなるとこもかなりありました。でも、この緊張感とスピード感によって、ストーリーに引き込まれてしまうので、あまり気にならないですね。
無関心な親の元で育った少女達は大人を信用できずに生きてきてしまい、「救様」と縋った唯一の大人にも裏切られ、そして、なつめに助けられたことで大人の中にも信用できる人はいるんだって思うことができて、よかったなぁと不覚にも涙が出てしまいました。
そして、なつめもこの事件と向き合い、解決したことにより、自分が犯した事故によって亡くなった弟への罪悪感を、少しでも拭うことができ、前を向いて生きていける自信を取り戻したこと。きっと、なつめの人生において、この事件に遭遇したことは、意味のあることだったのかなと思いました。
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