「のっぺり」シライサン ハムさんの映画レビュー(感想・評価)
のっぺり
飯豊まりえさんが目を離しすぎ。
その後のシーンで凝視し始めても、もはや「目を離すなー!」という緊張感がなくなってもったいない。
(せっかく「2時間ぐらい目を離さなかったら助かる」のだから、もっとねばってよ!)
さらに、ここもジャーナリストが後々襲われるシーンも、目を逸らさせようと「過去の後悔」が話しかけてくるといういいスパイスがあるのだから、もっと美味しく料理して欲しかった〜。
「一緒にいるもう一人が見てればいいルール」は、もちろん原作からあるのだろうけど、そのルール発見するシーンなかった気がする。
あったのかな。
急に「俺が見ておく!」となっててびっくりした。
見落としたかな、わたし。とにかくこのシーンが、短いのに観客の集中力を削ぐシーンになってしまった気がする。
ただでもそのシーンが異常に短くあっさり終わっちゃうので重要視しなかったのか。
あっさり2人で目を覚まして「助かった!」ってすっ飛ばされるのもなぁ..
他を工夫してここに怖さ持ってきてほしかった。
尺的にも、時間半とコンパクトなんだから、もっとたっぷりここでぐったりさせてもよかったのでは、、
で、ちょっとホッとしたところでミゾロギ博士の研究内容の話し。(ここにこのM掛ける感じなら、前がやや重い方がいい気がする)
ジャーナリストさん、飯豊まりえ、死んでるかもしれんぐらい負傷させたのに「すまない」で走り去るのも不自然。
(これは縁起の力量?)
シーンの運びも演技ものっぺり均等な印象。。
撮影が2日ほど伸びると予算オーバーしちゃうのでしょうか。
どんな風に、予算と脚本と演出、尺を戦わせて映画ができるのか、想像してしまう。実際、どんな風なんだろう?
作品を引き締める、はっとする演技をしてくれたのは、
最初に怪談を話す染谷将太さん。
さすがお上手だなぁ、、
あと、がっつり映りまくるシライサンの顔も、わりと良かったです。