「浜辺美波さんの今を撮りたいという想いが溢れている三木フィルムの真骨頂」思い、思われ、ふり、ふられ 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)
浜辺美波さんの今を撮りたいという想いが溢れている三木フィルムの真骨頂
三木孝浩監督作品は全て観るのです。
やっとNetflixに公開され、じっくり鑑賞。
「キミスイ」で一躍スターダムに駆け上がった浜辺美波さん。
あの作品自体は腑に落ちなかったが、彼女独特の雰囲気が作品を仕上げたと言っていい。
そして本作。
舞台(ロケ地)は神戸。
三木監督は関西のロケ地が本当に好きなんだなぁ。
ぼく明日は京都(原作も京都だし)
フォルトゥナの瞳も神戸。一部不整合な奈良もあるが。
4人のややこしい四角関係かと思いきや、また連れ子同士の近○相○かと一瞬ヒヤリとするもそんなわけはない。
多感で、葛藤の中でもがく純粋な高校生ラブストーリーだ。
4人が主演と言う触れ込みだがどう見ても浜辺美波さんが主人公。それだけ存在感ある女優だと言うことだ。
彼女もテレビドラマ「浪花少年探偵団」でクラスのヒロインに出ていたのが小学生。ここまで成長しました。
三木フィルム特有のキラキラシーン。
いつも心に沁みます。
ワンポイント御用達レギュラーの野間口徹さんは今回ケーキ屋店長でした。
「ここで出てきたか!」と何故か安心してしまいます。
見終わってモヤモヤせず、ホントにスッキリする三木フィルム。
そしてエンディングがofficial髭男dismでトドメを刺されます。
なんなんだ!このセンスの良さは。
おじさんの私でも満足度高く、心ときめきながら観られました。
ABOUT TIMEという洋画。
三木監督がここに放り込んだのか、原作がそうなのかは分かりませんが、洋画を観ない私が要チェックとなりました。
本編に触れる事が少ないレビューになってしまいましたが、相変わらず素晴らしい三木ワールドにありがとうと言いたい。