劇場公開日 2020年8月14日

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「語義通りの役不足」思い、思われ、ふり、ふられ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0語義通りの役不足

2020年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

両想いの二人が、両親の再婚で家族になってしまい、しかも同居だし……という、何回描かれたんだっていうありがちな設定で、ありがちでない結論にもってく話だったのね。工夫してるなとは思ったけど、ありがちでない結論なら、ありがちな設定いらなかったなと思ったの。

主演は浜辺美波なのね。もう、うまい。色んな表情観せて「浜辺美波が居れば映画になる」と思ったからね。でも、この役、浜辺美波でなくて十分だよね。
全体の演技も、わざと訥々と演技っぽくやってるしね、こんなにうまい女優さんを使わない方が、作品のテイストに合ってると思ったの。

話も不思議な話なんだよね。「うわ、ベタベタの少女マンガ。しかもいつの時代の?」っていう展開でくるんだけど、そうだとすると主人公は由奈(福本莉子)になることが多いのね。一般ピープルだけど、ひょんなことから学園の有名人たちと絡みがあって、それでちょっとだけ勇気を出して行動すると、それが有名人たちに大きな影響を与えるっていう。読者が自分を投影しやすいキャラになるから。

でも主人公は浜辺美波。それで焦点が定まらないんだけど「群像劇かな、これは」と思ってから、なんか納得して観られた。

浜辺美波が観られて楽しかったけど、語義通りの役不足だったから、やっぱり浜辺美波が主演のときは監督は月川翔さんでお願いします。
三木監督の画はこだわりあって良いなと思いました。

Scott