「鳥肌が立つ、見たこともない演技力。」思い、思われ、ふり、ふられ お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
鳥肌が立つ、見たこともない演技力。
たった一瞬の演技なんですよ。でも、浜辺美波のこの演技には、鳥肌が立ちました。
喜びが一転、空虚に代わり、落胆と哀しさを抑えながら、彼女は必死に計算する。
皆が幸せになるために自分が何を言い、振る舞えば良いか。
笑顔の奥底で瞬時に計算し、会話を続ける彼女。
これを、目の力だけで演じ、観客にまちがいなく意味を伝えることができているのですよ。
鳥肌が立つほどに凄い演技力だと思い知らされました。
彼女の頭によぎったのは何か、彼女の生き方は何か。瞬時に観客に共有できる。
それが、浜辺美波の演技の力なのですね。
彼女の演技力なしでは成り立たない、すざまじく美しく、はかない恋の物語。
心の映画でした。
もはや神の領域に達した浜辺美波の演技を、思う存分、味わって、心を揺り動かされる2時間。素晴しかったです。
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