キーパー ある兵士の奇跡のレビュー・感想・評価
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さまざまな迫害に耐えたキーパー
第二次世界大戦でイギリス軍の捕虜になったドイツ兵士がサッカーでマンチェスターシティのゴールキーパーとして活躍する話。
結婚し子供も出来たが、試合中に大怪我したり、子供の不幸、ドイツ軍の兵士時代に罪のない少年の事件がトラウマになってる事など織り交ぜ、見応えあった。
逆境を乗り越えて掴んだ栄光
元ナチス兵ながらイギリスの国民的英雄となったサッカー選手の実話。起承転結がしっかりしていて展開も早く非常に分かり易い。
終盤はまさかの展開に驚いたが逆境を乗り越えていく姿に勇気付けられた。人生は前を向いて進むしかない事を教えてくれるヒューマンドラマ。
2020-216
伏線を読み解けば、教養方面の奥深さに触れられる
伏線のまとめかたがすばらしい。こんなに見事だなぁと感心させられたのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を最初に観たときと同じぐらいか。そのとき脚本家は誰だ?と気になって憶えた名前がロバート・ゼメキス。以降、この名前に注目したが、すぐに注目しなくても目立つようになった。
本作では監督さん(マルクス・H・ローゼンミュラー)が脚本もこなされている。長くて憶えにくいが憶えておこう。
ネット上に監督さんへのインタビューがあった。いつまで視聴できるかわからないけどこちら。
TBSラジオ『荻上チキ・Session』10月23日(金)「Main Session」
特集【映画で考える戦争と和解】「元ドイツ兵がイギリスの国民的サッカー選手に!映画『キーパー ある兵士の奇跡』が描く戦争と和解とは?」
https://www.tbsradio.jp/530497
緻密で論理的な監督さんだと分かる。
上の番組では作品に対して学術的な視点で切り込んでいる。政治・社会学・歴史に哲学もからんで、難しい映画の印象をうけるけど、すんなり入っていける物語である。シーンはそれぞれ明瞭だし、ストーリーもシンプルである。ゴールキーパーという役目が分かりやすいことも幸いというか、一役買っている。物語的な娯楽度の高さと教養方面の奥深さ、両方備わっていることが作品の魅力を大いに高めている。
奥深いといえば、ひとつ。イエスとノーの言語のちがい。私には解けなかった伏線だ。これはラスト近く、海岸沿いだったか、夫婦が子供の喪失について語り合うシーンで重要な働きをした気がする。あそこには字幕では表せられないサスペンス的戦慄があったように思われる。ドイツ語と英語の両方に堪能になればわかるかもしれない。
と書いていて気付いた。伏線というのはただあるだけでなく、それを読み解けば、学術的なひろがりを感じ取れる誘導線にもなっている、ということが大切なんだと思う。
国の罪をどこまで個人に背負わせるか。
憎むほうが、簡単だから
罪を憎んで、人を憎まずといいますが、難しいですよね。憎むほうが、簡単だから。
予告で泣いちゃいましたよ。ヒトがヒトを赦すなんて。だって「アイヒマン ショー」なんて、国を挙げて、よその国で人さらいしてまで、ナチ狩りする話でしたよ。それを醒めた目で見る「ハンナ アーレント」も、ありましたけど。
予告からの想像と、ちょっと違いました。わりとパーソナルなお話。もっとソーシャルな映画と思っていたのですが、それはさておき、過去は消せないし、癒すこともできない。それでも進むしかない。それを気づかせてくれた奥さんも、素敵でした。
映画としては、盛り上がりに欠けるかも。戦争の悲惨さを伝えるエピソードと、サッカーのシーンが、必ずしもリンクしていないように見えるので。それでも、主人公を完全なヒーローにしないスタイルに、好感がもてます。超人的なキーパーであっても、記者に追求されたら、しどろもどろな姿に、人らしさを感じました。ま、とにかく、前に進まなきゃね。朽ち果てたくないのなら。
「42」
自分以外、全員アウェイ状態のスポーツが、どれ程苛酷なのかを描いた力作。覚悟をきめてから、観てね。
敵国戦争捕虜が英国でつかんだ栄光と罪
敵国戦争捕虜として、デビッドクロス扮するバートトラウトマンはイギリスの収容所生活の折、タバコ欲しさにサッカーのゴールキーパーのゲームをしていたら監督の目に止まりチームのキーパーとして迎えられた。
しかし、監督の家でもチームメンバーからも冷たい目で見られ虐げられたが、徐々にキーパーとしての実力が認められる様になった。
実話に基づく話で、主役の偉業の素晴らしさもあったが、戦争時の罪の意識にさいなまれたり落ち込んだ時に常にフレイアメーバー扮するマーガレットに支えられ、励まされるシーンにホッとしながらフレイアメーバーの魅力にハマっていった。
イギリス人の全てを捨ててドイツ兵捕虜に捧げる勇気や率先して突っ込んでいく根性に惚れ惚れしたね。併せてマーガレットの父親役のジョンヘンショウも気持ちが入って好演だった。ショッキングな顛末もあったが、推薦出来る映画だったよ。
スポーツが救った奇跡の物語
友人、家族で見る作品
良作と言える
No choise 集団圧力に負けない
キーパーの妻が印象的
終戦時にイギリスで捕虜となっていた元ナチス兵がイギリスのサッカーチームにスカウトされキーパーとして活躍していく物語(実話ベース)。
終戦直後から周りに敵国だった人間が存在したらそりゃ迫害もされるよなって思ってしまうが、その状況でバートがどう周りの信頼を得ていくのかが一つのポイント。
聖人君子ってわけではないが、サッカーとマーガレットに対しては誠実に向き合っていた印象だ。
バートが兵士時代に何をやったのかは気になる部分だったが、大したことではないんだろうとは予想がつく。事実自分が殺したわけではないし。ただ、自分の息子の死と絡めて語られるとやはり重みは違って見えた。ところが驚くのは、そのバートの告白を聞いたときのマーガレットの対応。うーーん、たしかにそうだと妙に納得させられてしまった。あの人がいたからがんばってこれたんだなと思うくらい。結局バートの話よりもマーガレットの人間の大きさが印象に残る映画だった。
涙が止まらず(大げさ)
生き方を選べない時代もあると…
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