キーパー ある兵士の奇跡のレビュー・感想・評価
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テーマを盛り込みすぎたかな?
前半はサッカーを通してに「敵を受け入れ、許し、認める、認められる」ことをストレートに表現していて涙ぐむところも多いのですが、後半(優勝後)一気にパワーダウンして行き、テロップで後年を説明しておしまい。的に尻窄みに終わるのは残念。
家族で失意から立ち上がって復帰していく姿とかも前半の勢いで描き込んで欲しかったな。
伝えたいことがいっぱいあるんだろうけど、エンターテインメントとして完成させるなら、社会を伝えるなら社会、ヒューマンを描くならヒューマン、スポーツならスポーツ、伝記なら伝記と、終始一本筋を通した上で他のプロットを絡めてくれたらもっと楽しめたと思う。
そのせいか「サッカーで恩返ししろ」などという台詞も上滑りしてるように感じましたし、宣伝文句にあった<秘密の過去>も、(エンターテインメントとしては)思いの外インパクトに欠けていたような気も。
結局作品を見終わった頃には、何を見たか、感じたかがぼんやりと薄れてしまっていました。
途中で実際の映像も出るけど、誰かがテレビで観戦しているシーンを差し込んで、そのテレビ画面だとかひと工夫すれば唐突な違和感もなかったのではないかなど、細かいツッコミどころは満載。
GKのプレーとしては、勝利への脱出のSスタローンのようなお粗末なプレーではなかったので、そこは安心して観られますが、サッカー映画かと思って見ると失敗すると思います。
ただしキーパーというポジションの魅力を伝えるには十分です(前半ね)。
また、今のサッカー環境とは全く異なった時代ですので(GKが素手だとか、選手が控え室でふつーにタバコ吸ってるとか!)子供と見るときには補足が必要かもしれませんね^^;;;
役者さんは派手さもなくジェントルで、非常に日本人が好みそうな美男美女♪
個人的に前半で☆5、後半でマイナスさせてもらいました。
友人、家族で見る作品
良作と言える
ラストの○○○○がなぁ。
第二次世界大戦末期、イギリス軍に囚われたドイツ人兵士。捕虜収容所でサッカーのフリーキック
で、ゴールに立ったところ見事な才能を見せつける。それをたまたま見ていたジリ貧サッカーチームのオーナーにみそめられキーパーに立つことを余儀なくされる。しかし、仲間達に敵国の元兵士であることから初めは、嫌悪されるがその実力で次第に認められていき……。
というサクセスストーリーだ。
サッカーシーン自体は少な目。ドラマ中心。
その後、オーナーの娘と結婚。プロリーグへ。と登りつめて苦悩を乗り越えなんとか順調に行くが、長男が交通事故死。実話を元にしているというがこれは衝撃的で可哀想だった
これも事実なのか?
No choise 集団圧力に負けない
ヘイトを超えて
戦争捕虜がサッカーのゴールキーパーで成功する映画。実話であるようだが現代の日本でもまずないだろう。
捕虜に対する人権保障が浸透している社会で初めて実現するのだろう。
本人のトラウマも描かれていて、ただのサクセスストーリーではない。
反戦映画と言ったら言い過ぎだろうか。
キーパーの妻が印象的
終戦時にイギリスで捕虜となっていた元ナチス兵がイギリスのサッカーチームにスカウトされキーパーとして活躍していく物語(実話ベース)。
終戦直後から周りに敵国だった人間が存在したらそりゃ迫害もされるよなって思ってしまうが、その状況でバートがどう周りの信頼を得ていくのかが一つのポイント。
聖人君子ってわけではないが、サッカーとマーガレットに対しては誠実に向き合っていた印象だ。
バートが兵士時代に何をやったのかは気になる部分だったが、大したことではないんだろうとは予想がつく。事実自分が殺したわけではないし。ただ、自分の息子の死と絡めて語られるとやはり重みは違って見えた。ところが驚くのは、そのバートの告白を聞いたときのマーガレットの対応。うーーん、たしかにそうだと妙に納得させられてしまった。あの人がいたからがんばってこれたんだなと思うくらい。結局バートの話よりもマーガレットの人間の大きさが印象に残る映画だった。
涙が止まらず(大げさ)
生き方を選べない時代もあると…
事実は小説より奇なり
サッカー
実話を基にした物語。。。
英国人は、サッカー観てパブでビール!
英国人は、サッカー観てパブでビールが、大好き! と聞いていたが、それを疑似体験できる前半だった。ホントに地元チームの応援が、好きだし、楽しみなんだね〜。
なんて書くと、おちゃらけ映画かと感じられてしまうかもしれないが、本編は、戦争で戦った相手国人を、戦後にどれだけ許せるか、という真面目で重たい話。それを実話に基づいて、紡いでいくもの。
映画のタイプとしては、主人公や周囲の心の葛藤や心境の変化をダイナミックに描くというよりは、起きる事実を淡々と描くことで、観客の想像に委ねるスタイルだった。
終わった瞬間の俺の印象は「いろいろあった、だな」だからね。映画館を出てから、思い返していく映画。
主人公は、サッカーの能力が抜きん出ていたからそのプレイを見せることで、「ドイツ人め」という罵声を、歓声に変えていくことができた。これは稀有な例で、多くの在留を選んだドイツ人の多くは敗戦国民であることで、侮蔑や偏見を受け続けたのかもしれない。でも俺は、主人公の存在が、侮蔑や偏見を、なくしていくことに役立った、と信じたい。
「あいつだけは、ドイツ人だが特別だ」と言う人間ではなく、「あいつが見せてくれているように、ドイツ人だって、俺たちとおんなじだ」と言える人間に、なりたい。
美男美女の共演は、気持ちよく映画を観られるので、よかったです。
おまけ
当時は、試合中の選手交代が許されないルールだったんだね(負傷退場でも、残る10人で戦うルール。Wikipediaによる)。なるほど、スポーツのルールもこうして選手を守る方向に変わってきたんだなあ。これも勉強になりました。
選択肢が無かった
先日観た作品にも描かれていたが、当時のドイツ人があの敬礼や挨拶をしない事がどれだけ大変だった事だろうか。
兵士に志願したのか、党員だったのか、責められて答えられないのも当然だろう。
ナチス体制下のドイツ人にとって、身の振り方は家族にまで影響を及ぼすのだから、選択肢がないって言葉はとても重い。
そんな背景の中、ユダヤ人の大きいコミュニティーのあるマンチェスターで、ユダヤ教の支援を受けているチームでプレイするという所までとんとん拍子に事が運ぶのがなんだか凄い。
罵倒される中必死にプレイする姿は、全ての罪を背負っている様で辛いが、ユダヤ教の指導者の鶴の一声で一変する。
自体が開けて行く様子に涙し、歴史の積み重なりと重さを感じた。
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