ブリット=マリーの幸せなひとりだちのレビュー・感想・評価
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いろいろな経験で成り立つ大人
奇跡は起こらないし、誰もが納得する訳じゃないし、全部がハッピーではない。
偏屈そうに見える人も、胡散臭そうに見える人も、それぞれに何かしらがあってそう見える場合もある。
旦那が酷いとか、環境が酷いとか、だから公的機関は!とか。
そういうのは抜きにして、コミュニケーション取って相手を知るって大切。
まったり鑑賞できて良かったです。
そんなうまくいくかなー
ずっと家のことをやってきて家事は完璧!な主婦が夫の浮気発覚で
それまでとは違う世界に飛び立つ…という話ですが、見つけた仕事が
それまで興味のなかったサッカーのコーチ⁉︎
なのにいつの間にか子供たちに受け入れられ、
知る人もいない街に行ったわりにはいい人ばかりだったのか
これまたすんなり受け入れられ、いきなり好意を寄せてくれる男性まで現れ…。
(失礼ですが、60過ぎたこの主人公が女性としてそんなに魅力あるとも思えず?)
なんかいろいろ簡単に上手く行きすぎじゃない?というのが正直なところ。
違う世界に飛び込むのだからもっと苦労したり、それを克服するところとか
もっと掘り下げて欲しかったな…と。
でもそこでの生活が続くわけでもなさそうで、ここから先が本当のひとりだち
ってところでしょうか。
迎えに来たダンナの身勝手なセリフ「君がいないと家がメチャクチャだ」
(だから帰ってきてほしい⁉︎) には呆れた。
もしまだ夫への気持ちが残っていればここで「やっとわかった?」
と戻る可能性もあるのでしょうか…?
この主人公はそうはならなそうでしたが。
粗があると思うのに感情移入するのはなんでだ
40年つくしてきた旦那が浮気してて離婚を決意し、仕事を探したら超田舎の村で子供のサッカーのコーチすることになって、サッカーなんて知らないのに!って話だから、だいたい筋は予想がつくのね。それでだいたい予想通りなの。
ブリット=マリーのキャラ起てがすごいんだよね。何事もキチンとしてて、そりゃ旦那さんもちょっと息苦しかったのかなと思ったり。
サッカー知らないから、子供とは対立するよね、でもどこかで解りあうんでしょって思ってると、なんか大した理由なく解りあうんだよ。「ん?」っていう。それで醒めた目で見てた村の人も協力的になって、これまた「なんで?」と思うの。
前の監督の娘さんも、最初は気を許してくれないんだけど、最後は協力してくれんのね。ここ理由は全くないの。
ブリット=マリーが一生懸命やってるから、それでみんな協力する気になったのかなって気はするんだけど、ちょっと都合いいんだよね。それでも観て「良かったね」と思うのは、主演女優の演技力かなって気はすんのね。「このおばさんが一生懸命やってたら応援しちゃう」って。
ラストの「どっちを選ぶんだろう」と思わせておいて……ってのは良かった。
ラーションだからサッカーなのか。
でも観てるのはプレミアですか。
一生懸命に何かに打ち込む姿は素敵です。都合よく上手く行きすぎないところもいいです。
グイグイくる警官も美男美女というわけではないですが、普通っぽくてラブシーンが中々です。全然いけます。
そして、ラストのひねり方好きです。
軽い気持ちで観るといいです
きちんと家事をこなしてきた妻が、夫の不倫を知って家出して、片田舎のユースクラブ(学童保育みたいなものかな)の管理人に就職し、やったこともないのに、少年たちのサッカーコーチになるという話。
本作のよい点は、イヤミがないこと。ほんとに素直に観られる。ただ、肝心な部分はけっこうあっさりしていて、「あ、その程度で、課題は一件落着しちゃうのね」というご都合主義的な部分も見受けられる。それでも、スポーツ映画好きの自分には、「最後に試合があればオッケー」なのだ。さらに観終わった感じがよいのは、子供たちがとにかく素直だから、というのもあるかな。(比較するモノじゃないけど、同じ仏映画の「レ・ミゼラブル(2020)」の子供たちとは大違いだ。(笑))
オープニングからの「きちんと家事をこなしている妻」の描写が、テキパキと、テキパキしすぎてカクカクした感じに描けていて、導入がうまいなあという感じ。
この「きちんと家事をこなす」の背景は、10歳の時に事故で姉が亡くなり、すっかりふさぎ込んでしまった母に、自分の存在をなんとか見つけてもらおうと、一所懸命に家事をしてきたこと。この「ねえ、気付いてよ、お母さん」という思いが、ユースクラブの少年たちの「私たちは、ずっと1点もとれていない。でも私たちにはサッカーしかない。1点とって、私たちがサッカーをしていることを証明したいんだ」という思いと、徐々にいつのまにかシンクロしていく。その流れが心地よい。
軽い気持ちで観るのがよい、小品だと思います。
おまけ:家事に、重曹は万能ってことを覚えとこっと。
彼女の人生はまだこれから
まあ結末は見えていたけど、それでもおばさんの自立を見たかった。
夫の浮気、マイペースで自分の城を築き上げた専業主婦、子供時代のトラウマ、そして新しい環境での自立の試み。
結果は予想通りだったが、やっぱり女の自立と夫が捨てられるところを見てみたかった。
新しい環境はいい人ばかり。でもそれは主人公が貧しい地域にも移民の子供たちにも偏見なく頑張ったから。回りが良くしてくれて、暖かい人関係が広がり、彼女も表情豊かになって新たな一歩を踏み出せてよかった。
夫が迎えに来て「君がいなければ家の中がめちゃくちゃだ」としか言わないところが、やっぱり家政婦でしかなかった男の身勝手さを表していた。
でも夫の浮気に気付いていながら何も言わなかった主人公もな~。過去のトラウマで夢を持たないようになり、現実から目を背け続けたのはわかるけど。
まあ、ありていのあるあるドラマだったけど、楽しめた。
子供たちのサッカーチームも1点入れて大喜びするところがほほえましかった。
厳密にいうと、独り立ちはこのあとだ。
笑顔がやっぱり大事
心の声
人生にもハッパが必要!。
フットボール好きなら、より深く、この作品を理解が出来ると思う。
役者達の輝きは素晴らしいし、セリフもロマンティックだし、イブラと敵対するグアルディオラ監督のそっくりさんもいるし、それなのに、リヴァプール推しだし…もう、何もかもが愛くるしい世界だった!!。
おばさま向けの【童話】か【お伽噺】
スウェーデン映画なので、いろいろ考えさせられるところがあり、見ごたえがありました。
表層的事項のみで鑑賞すると、「偶然うまくいった」「なりゆきのままで、ご都合主義な」「平板でありがちな」つまらない話に見えなくもないです。
サッカーのくだりは、私も「素人にはいくらなんでも無理じゃないの?」というツッコミをしたくもなりました。
しかし、スウェーデンって専業主婦率2%で、基本的にほとんどの女性が結婚後も仕事をしている国なんですよね。
1960年代から政府が積極的に女性の就労を促し、福祉を担う保育所や介護施設などを整備し、無料(ないしは少額で)で利用できるようサービスの拡充に多くの予算が配分され、法律や制度も仕事と家庭を両立しやすいように変えてきた国。
そこで主人公のおばさま・ブリット=マリーが専業主婦をやってるということは、(子供もおらず、介護する親もおらず、旦那は相当稼いでいるってことはありつつも、それ以上に)「働かない理由」があるということかと。
そう思いながら観ていると、彼女がなにがしかの「心の傷」を抱えて、「主婦業」になにがしのこだわりがあり、「変わらない日常」を欲していることが見えてくる。
この主人公は63歳だが、10歳前後で心を閉ざし、成長をやめてしまった人ではないのか? それが、今の10歳前後の子供たちと触れ合うことで、再び時計の針を進めることを決意するという物語なのではないか、と途中で気付きました。
歳をとっていても、いくつになっても、諦めさえしなければ変わることはできるし、どんなことでも挑戦できる。
挑戦を忘れないその心の持ちようが、真の意味でのひとりだちではないかと、本作は提起していたように思いました。
それが、本作中で語られる、「UEFAチャンピオンズリーグ 2004-05 決勝」のエピソードに絡んで、説得力を増していました。
ところどころ都合よく進んでしまうのも「体は老人、心は少女の人」向けの【童話】や【お伽噺】だと思えば納得。
そんな視点だと、すがすがしく楽しめる作品に仕上がっていたと思えます。
「存在」がテーマの物語
世界観に説得力がある
示唆に富んだ作品である。
イギリス映画「Edie」(邦題「イーディ、83歳 初めての山登り」)の主人公と同じく、主人公ブリット・マリーの心の奥底にも少女がいる。彼女たちだけでなく世の中の人々がみんなそうだと思う。誰の心にも少年少女の魂が生き続けているのだ。肉体は歳を取っても魂は歳を取らない。長い年月で心に沈殿した見栄や自尊心をきれいに掃除すれば、10代の少女とも対等に話ができる。
一日ずつよ、ブリット・マリー、一日ずつよと自分に言い聞かせる。そうやって身の回りを綺麗にして片付けをする日々を過ごす内に、自分の人生も片付けちゃったのよと話す主人公は、還暦を過ぎて漸く自分の人生と向き合うことになる。
人間は食欲と性欲と承認欲求の動物だ。サッカー少女も自分たちの存在証明をしたいと語る。一日一日を後ろにうっちゃって生きているようなブリット・マリーでも、自分の一日が無駄な一日ではないと感謝されたかった。Todoリストに線を引くだけの毎日は、過去を忘れるために有効でも、承認欲求は満たされない。私の人生はどこにあるのか。
覚和歌子作詞、木村弓作曲・歌唱の「いつも何度でも」は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌として有名だが、むしろ本作品に合っている。
はじまりの朝の静かな窓
ゼロになるからだ充たされてゆけ
海の彼方にはもう探さない
輝くものはいつもここに
わたしのなかに見つけられたから
最後の朝、ブリット・マリーには3つの選択肢がある。夫の元に戻るのか、サッカーチームの練習に行くのか、それとも他の場所に行くのか。原題の「Britt-Marie var her」はラストシーン近くに印象的に使われる。落書きではなく存在証明なのだ。生きている自分。ここにいた自分。どこかに行こうとしている自分。どこにでも行ける自分。心は既に決まっている。身体の奥から湧き上がるエネルギー。輝くものは自分自身の生命そのものなのである。無表情だったブリット・マリーの顔に豊かな表情が戻ってきた。
映画としては小品だがよく纏まっていた。象徴的な言葉が鏤められていて、世界観に説得力がある。ブリット・マリー役の女優さんは名演だったと思う。
少年サッカー映画
悪くないけど、他力本願。
ブリット=マリーは、ライセンスなし問題も人がフォローして解決してしまってて、本人特に何もしてないですよね。
周りの素敵な仲間が花を持たせてくれただけですよね。
面白かったし、うるっときたけど、ブリットのマリーの幸せな他力本願という言葉がずっと頭に浮かんでた。
お姉さん無くして両親が落ち込んで、ちっさい頃のブリット=マリーが不憫だったのはわかる。
夫の裏切りに傷ついていたのもわかる。
でもさー。
コーチしてる子どもに、コーチしてもらって、そのお返しがハーフタイムのリバプールを思い出せだけでは。ねぇ。
重曹をすごーくあがめているの、面白かったです。
まくらに重曹振って粉々したままねるのかな?
匂いとり?
すげーでっかいネズミもウケました。
子どもたちがみんなでテレビ見てソファーでわちゃーってなってるのかわいかった。
悪くないんだけどねぇ、プロットは雑だしねぇ。
悪くないんだけどねぇ…
何歳になっても成長出来る!
60才を過ぎても成長が出来るストーリーがなかなか良かった。
旦那の為に人生を投じたクソ真面目な主婦。旦那の浮気が切っ掛けで田舎で一人暮らしをする展開。
生活の為に少年サッカーのコーチになるんだけど、サッカーなんて知らず。
子供達に色々と学びながら自分を見つけ出す展開のほのぼの感が良好。
1日、1日を大切にすると言うメッセージが心に残る作品。
自分も少年サッカーのコーチをしてたので、その部分にも期待てしまったけど、そこは残念だった印象。
コメディータッチの音楽がストーリーをほのぼのとさせていて心地良い。
上映時間が90分と短目なんだけど、上手く纏まっていたと思います。
警察官との関係がイマイチ満足出来なかったなぁ( ´∀`)
まずは一日ずつ
気分は良いけど…。
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