「文字通りの京アニクオリティ」ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 多摩さんの映画レビュー(感想・評価)
文字通りの京アニクオリティ
ネタバレは必ず本編を見て頂きたいのであえて言及は避けるとして…。
SNSや電話といった今では当たり前の連絡手段。
そういったものも手紙であれば、なおのこと気持ちがよく伝わる。
感情表現、ヴァイオレットの手先、髪の靡きなど、
前置きとして、朝ドラのなつぞらも少なからず影響はしていると思われ、裏でたくさんの人達の苦労努力が詰まっているとわかってるから、尚更客数が増えたように思う。
完全自社制作のアニメ会社というブランドが確立しているからこそできるいわば
集大成と言っても、大袈裟ではないだろう。
今の私達は便利さがゆえそういった形あるものに対しての認識が薄れていく中で、
放火事件でたくさんの犠牲者がでてしまった京アニだからこそ作れる、書ける作品だと思う、そういった世界から賞賛の嵐が来る作品なので、TVシリーズを見ていてもどこか先入観のようなものを感じずに鑑賞出来た。
エンドロールにお名前が出てきた時は辛さのあまり涙腺を抑えきれずに、目元が熱くなってしまった。
池田晶子先生はじめ、犠牲被害者の心に寄り添い、できる形での支援を続けたいと思わせてくれる、いい作品でした。
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