「再び京アニの輝きを」ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 さささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0再び京アニの輝きを

2019年9月6日
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一切アクションシーンのない2時間弱のアニメを劇場にかけるというのは、なかなか出来るものじゃない。今大当たりしてるアニメもカーチェイスシーンがあったし、宮崎さんでさえ魔女の宅急便のラストに蛇足的なアクションを入れていた。(本人が好きだからというのもあるけど)
アクションなし、ヒロインは感情の起伏に乏しい。その為退屈に感じる人もいるかもしれない。しかし、だからこそ、細かな表情、瞳のきらめき、心情に合わせて変化していく風景など、京アニが積み上げてきた演出力が生きる。
そういったものを産み出した多くの人材が失われてしまった。必ず京アニは今まで以上のエネルギーを持って帰ってくると信じたい。
県内唯一の上映館、初日1回目だった為多くの人が観に来ていたが、エンドロールの時誰一人立ち上がらず、皆一言も喋らず、スタッフの名前を目で追っていた。こんな悲しい空気は二度と経験したくない。

ささ