燃ゆる女の肖像のレビュー・感想・評価
全169件中、81~100件目を表示
繊細で、美しい何度も見返したくなる傑作
自分はどちらかというと、アメリカ映画の文法に親しんで映画を見てきたのだけども、ヨーロッパ映画の必要最小限の絵だけで語るべき物語が巧みに構成されているような「粋」な作品を見ると、「いやー、これには勝てない。巧い。」と参ってしまう事がある。ベルトルッチの「シャンドライの恋」、ダルデンヌ兄弟の「ロゼッタ」や「自転車と少年」、そしてヨーロッパ映画ではないがその文法上にあるイラン映画「別離」。そういった作品に出会える事は映画ファンとしてこの上ない喜びなのだけど、見つけようとして見つけられるようなものではないし、いつ出会えるのかはわからない。そして、ついにまた、新たな名作に出会う事が出来た。
「燃ゆる女の肖像」は、静かに淡々とただただ美しい画面が次から次に映し出され物語が紡ぎ出される。二人の女優の凛とした存在感と美しさに見とれてしまう。画家である主人公の「絵を描くために相手を観察する」という行為が観客がカメラを通して人物をじっと見つめるという行為と重なり、映画的快楽となる。そして女性同士の恋愛が受け入れられなかった時代の社会的抑圧がもたらす緊張感が、二人の関係のエロティシズム、愛の輝きをより浮かび上がらせる。その愛のあり方は、最近マルセルカルネの古典的名作「天井桟敷の人々」を見たばかりなのだけど、そういったフランス映画の伝統にもつながるような実は普遍的な愛の姿でもあると思う。
演出面も、女性の姿が幻想として見える場面での(おそらく)液晶スクリーンを使った独特な撮影や、焚火の場面でのクラッシックではない現代音楽的なコーラス、その焚火の場面の直後のユニークなジャンプカット等、さりげないながら驚きがあり素晴らしい。もちろんその中で一番印象的なのは焚火のあのシーンと〇〇〇〇の物語とつながるラストだと思うが、それだけではなく、絵画的、象徴的な映像が巧みに散りばめられている。例えば、侍女の花の刺繍だが、最後の場面では、花瓶に生けていた本物の花の方は枯れてしまっていたが、刺繍は完成する。それは「私の今の姿を記憶の中で覚えていてほしい」と願う主人公の思いとも重なっているし、最後なぜ主人公が思いを寄せる女性に再開した時に、本物ではなく絵の中の彼女としか視線を合わせることが出来ないのかという事とも、響き合っている。
簡単に語りつくせるような作品ではないが、とにかく、これからも何度も見て物語と絵の美しさを味わいたくなるような素晴らしい作品だった。
視線が操った炎に惹かれた。
前半は盛り上がりに欠ける感じだなあと思っていたが、使用人の女の子が妊娠した、原っぱの女だけの祭りで女たちが歌ったあたりから引き込まれた。
その原っぱで、火の裏にいるエロイーズを見つめるマリアンヌの視線が、炎を操りスカートを燃やした、ように思えて、ぞくっとした。
そのあとは、惹かれあう二人のひと時のロマンスを堪能した。
使用人の女の子が妊娠したけど、全然望んでなくて、なので(流産するように)走りまくったり、棒からぶら下がったりしていた。最終的に多分手で掻き出す処置を、地域の女性(産婆?)にしてもらってた。その処置の間、使用人の女の子のそばには、赤ん坊が寝転んでいて、その対比が切なかった。
生理痛の緩和に温めた豆?をおなかに当てるとか、生理にまつわる文化史ってあまり触れられないから新鮮だった。
17世紀のブルゴーニュ地方の島が舞台らしいが、それは映像からは読み取れなかった。
映画には関係ないけど、中絶を私は悪いことだとは思ってない。その必要があるなら選択できるべきだと思う。
妊娠に至る行為そのものを望んでいなかった場合だって大いにある。妊娠させた男は逃げることが簡単にできる。
そんな現状で、中絶を殺人だと女を糾弾するのは絶対おかしい。
妊娠させた男も等しく糾弾するならばまだ議論になりうるが、そうではないのだし。
美術館に行ったみたいでした!
好きなシーンと感想。
・冒頭の裸でキャンパス乾かすシーン
全体を通して素敵。ずっと絵画を見てる様。
・暖炉前にしてパンを切るエロイーズ・刺繍をするソフィとそれを覗くマリアンヌの横並びシーン
まさに絵。3人とも綺麗すぎ、ソフィが意外と負けず劣らず美・美・美!
・祭りでの合唱の迫力
ホラーかと思う歌い出し。
これが絵の下地になる様なオマージュを感じこの映画の感動を表す様で好き
・祭りでエロイーズが燃える時と直前
直前のぼやけは自分の涙!?と錯覚するほどの揺れ動く感情。
そのあと、すぐ2人が崖でのキスシーンに移って心から「そうだよね!?そうだよね!?」って2人と同じ気持ちになれた。
その後の"キスをしたいと初めて思った時を思い返すシーン"でまさかのその前に!?ってなる裏切り。マジで最高。
・ソフィの子供堕すシーンでの子供
言わずもがな。
何故あの場に子供!?と思う気持ちはコンマ何秒かでどっか行っちゃうくらいグッとくるシーン。
ソフィの相手も出て来ないってとこも映画的に想像を掻き立てられてすごいと思った。
マジ相手どんなやつなん!?
2人同様、ソフィもとっても魅力的だった。
・エロイーズの淫部にマリアンヌ
エロイーズの脇毛に謎の薬や、このシーンでも美しさが勝ってかいやなエロさがないのすごい。
それが28ページに続くってのも最高。
・チラ見せの28ページ
淫部に写るマリアンヌの自画像が書かれた本を持ってエロイーズの子ども?と書かれた絵のこのチラ見せ。
見事な伏線回収。
あそこ、字幕いらないでしょ。笑
・ラスト、オーケストラの迫力
ここも伏線回収。
心が揺れに揺れまくった2人いや、ソフィも入れて3人、いや母親も入れて4人、の感情をドーンと全てさらけ出させたような爆音オーケストラ!
動揺しておでこを触りました。笑
結局、お姉さんの自殺の心境や
ソフィの相手や経緯など、解明されないからこそ、ああなのかな?こうなのかな?って妄想も膨らんで楽しいし、女性メインになってることで後半、ひさひざ登場の男性(ただ座っておはようって言うだけ)のシーンにゾゾっと悪寒がする感じはやられたぁって感じでした。
見た人と語り合いたい映画なのに上映数が少ないの残念。
ラストシーンは、『女王陛下のお気に入り』を彷彿とさせてくれました
すべてが綺麗で美しい映像で描かれるので、観念的な美の世界の愉悦に浸る、と決めて味わうのであれば、まったりしたストーリーもそれほど気にならないと思います。
美術鑑賞への深い造詣や美術史的知識が無くても(というか、私がその方面についても極めて疎くて浅いので)、結構入り込めました。たぶん、多かれ少なかれ神話や宗教画やルネッサンス期の有名な絵画も、印象派も、レンブラントもルーベンスもベラスケスも、何かの折にどこかでは見たり聞いたりしたことはあるけれど、どの絵が誰の作品かなんて分からない。そんな程度でも、なんだか絵画的雰囲気が伝わってきました。
今よりも遥かに、〝女性の性〟について不自由な時代であったとしても、美しいもの、自分にはないものに惹かれ合うという本能的で生理的な衝動が生じるのは抑えられません。しかも、タイミング良く世の中とは隔絶された離島で自分たちだけの濃厚な時間と空間が物理的かつ限定的に巡ってきたわけです。侍女の堕胎という出来事に関与したことも、〝ある種の秘密を2人で共有する〟というスリリングな体験となり、はからずもマリアンヌとエロイーズの親密度が増す働きをしたのだと思います。2人の心が燃えない理由はありません。
ラスト数分間のエロイーズの表情の変化。
振り向いたのか、耐え抜いたのか。
エンドロールに移る直前、突然スクリーンが真っ暗になって2〜3秒の間がありました。
鑑賞者が自由に想像してください、ということなのですね、きっと。
劇中で語られるオルフェの話では、振り向いたことで、〝終わった〟わけですが、マリアンヌは回想のナレーションの中で最後の再会と言ってました。
最初の再会(絵画の中)で、手元の本の28ページに自分がエロイーズの中で生き続けていることを確認したマリアンヌは、ラストの場面で(たぶん)振り返ったエロイーズとは、現実世界での関係は終わりを告げたこととしたのではないでしょうか。あの涙でエロイーズの思いの丈をしっかりと受け止めることもできました。
だから、顔が判別できない『燃ゆる女の肖像』はその区切りでもあり、自分にとっての永遠のエロイーズ、自分にとっての28ページとしての記録、なのだと思います。
流行映画に流されない意地を感じた
ラストシーンのビバルディ四季に燃えた
ミラノへ嫁いだエロイーズがスカラ座だろうか?「四季の夏」の演奏を聴くシーンには、勝って画家マリアンヌとの鮮烈な恋を連想させる。激しく燃える二人の絡み合いと乱れるほどの情熱、嵐のような恋を思い出して濡れるエロイーズ。こんなにもエロチックにビバルディの「四季」を聴いたことがなかった。エロイーズの身の悶えと吐息、嵐や雷を連想させる「夏」の楽章は新しい出会いでした。最後に一緒に悶えました。よかった。
圧倒的な傑作!!自分自身よりもいとおしい他者を想い/想われること
結論から書くと圧倒的な傑作です。
それも、個人的な感想ですが、泣ける、ハラハラするという一次的な尺度では測れない傑作です。
どうでもいい自分語りからはじめます。私は絵を描くことが昔から苦手でした。
美術の授業中に先生から何度となく言われた言葉。「もっとよくみて書け!」
そのたびに、「みてるわい。それでも下手なんじゃ」と思っていました。
この物語にのめりこんでいく脳みその片隅では、そんな記憶が反芻され、そしてはっきり理解しました。私はみるという行為の本質を何も理解していなかった、と。
『みること/みられること』を全編通じて描いた作品ですが、
さらにラスト前とラストシーンで提示されたのは、『自分自身よりもいとおしい他者と出会い、想うこと/想われることが、選ぶことを許されないまま、それでも進んでいく人生をあたためつづけうる』というメッセージと考えます。
解釈の余地を残すラストシーンですが、私はエロイーズもマリアンヌの存在に気付いていると思います。
というか、二人の人生があのラストシーンでふたたび交差したことは幸せな偶然ではなく、
ヴィヴァルディの夏という、互いにとって数少ないながら明確な共通項を演奏する公演である以上、会えるかもと期待して訪れずにはいられなかったと思います。
本当に会えてしまった二人、思わず目で追うマリアンヌ、一方でエロイーズの覚悟、
スクリーンを通じてマリアンヌの視点を得た私が無意識にしていたことは、エロイーズの顔のつくり、うつろう表情をひとつも取りこぼさないようにみるということでした。
ラストシーンがいつまでも終わらなければいいのにと思わずにはいられませんでした。
繰り返します、圧倒的な傑作でした。
エロくて綺麗
写真が発明される前、娘の結婚に必要な肖像画を描くため女性画家を家に招き、娘には内緒で絵を描いてくれと依頼される。
画家のマリアンヌは何とか絵を完成させたが、娘のエロイーズに見せてからにしたいと言って見せた所、批判された。
描き直しする中で、マリアンヌとエロイーズはお互い愛するようになり・・・てな話。
最初濡れた服を乾かす時にマリアンヌが全裸になったり、エロイーズとトップレスでのベッドシーンが有ったりと、なかなかエロくて綺麗だった。
最後のエロイーズの涙とアップがたまらなかった。
絵を描くことは感情がここにあるという証 当たり前のように押し殺さな...
シーンに1つの無駄もない傑作
「観察」を通して育まれる愛情。
こんなふうにじっくりと他者を見つめる機会が、現代にあるだろうか?
静かで、丁寧で、動きも場面も多くは変化しないけれど、発する言葉と吐息、キャンバスを走る木炭の音、衣擦れ、どれも心地よく耳に入ってきたし、描写もとても美しかった。
女性がイニシアチブを取れない時代にありながら、男性がほとんど登場しない。オープニングの、男たちの船上での冷たい視線。男のいぬ間に中絶する少女。父の名を借りて作品を発表する画家の主人公。
ひとつとして無駄のない、美しい傑作を観ました。
男が出てこないから女の苦しみが分かる
予告映像の段階で設定の美しさと画の美しさが際立つ作品だったので、ムビチケを購入し見てきました。非常に素晴らしい作品だったんですけども、己の文化的感受性が低いので、この映画を生涯ベストと言い切れる感性が欲しい、転じてこの作品の良さをもっともっと知りたいと思わされる1本でした。
こういう女性ならではの映画って結構あると思うし、今回も不条理な結婚や母親の見ていないところでと体を気にしつつの中絶など、よくあると言えばよくあるわけで。男性がたくさん出てくることでマイノリティー感を感じたり。家父長制を明確に示したりすることなく、男性キャラクターを徹底的に廃することで浮き彫りになる女性の苦しみというのが面白かったです。
また、音楽が使われるシーンが明確に少ないんですけど、だからこそ使われたときの悍ましさというか破壊力が凄かったです。謎の海での集会は二人の関係性を高める上で重要な効果を果てしていたし、ラストシーンのとある登場人物の振り向くわけには行かないという強い決意と悲しみを思い切った長回しにオーケストラをあてる演出、どちらも素晴らしかったです。
とにかく映像が美しかったので、映画館で観ることができて良かったと思いましたし、表情や視線の一つ一つに気を配られていて素晴らしかったと思いました。
この激情は…
18世紀フランス。ある貴婦人に、娘のお見合い用肖像画を描いてほしいと依頼された画家と、結婚を嫌がる娘との間に巻き起こる恋愛劇。
娘のエロイーズは結婚を嫌がっている為、マリアンヌは画家ということを隠し、陰で肖像画を描かなければならないという難しい展開。
しかし、2人近くで過ごすうちに、お互いに特別な感情が芽生え始め…といった物語。
一部を除き、BGMの一切ない静かな進行でありながら、セリフのひとつひとつが意味深というかロマンチックというか、聞き流すことができずに惹き込まれる。
許されぬと知りながら互いを想い交わり合う2人。しかしそれでも別れの日、エロイーズがああ言ったのは、愛されていたと思いたかったからか?或いは!?
そして一番大事なシーン。
単に気づかなかっただけなのか?敢えてなのか?
だとしたら彼女の想いは…。
所々で観客に解釈を委ねられるような場面があるが、本作を考察する上で欠かせないのが、ギリシャ神話のオルフェウスの話(とはいえ私も知らなかったのですが)。
この物語では「振り返ること」に、特別な意味があるのですが…。
女性の社会進出がまだまだ薄かった18世紀、さらに女性同士の恋心という難しい状況。
それでも燃え上がってしまう想いを2人はどうしようとしたのか!?
いつまでも観ていられそうなラストシーンに、皆さんも燃え上がること間違いなし‼
この激情は、是非劇場で体感してほしい!
ミニシアターランキング3週連続1位は伊達じゃない!!
…と、宣伝みたいなレビューになってしまいましたが、ホントにラストはトリハダモノ。
個人的2020年映画ランキングも固まってきたところで、突如出逢ってしまった強豪作品だった。
盛り過ぎだと思います。
長い時を経て
ジェンダーバイアスが今よりももっと強かった時代に、マリアンヌとエロイーズみたいな人は沢山いたのでは?と想像します。今までは何気なく観ていた肖像画ですが、もしかすると様々な暗示が込められているのかもしれませんね。穏やかな外見とは裏腹な激しい内面を、まるで肖像画の様に微妙な表情やしぐさで表現していた作品でした。全体的にブルーかかったフィルムも美しかったです。長い時を経て、今やっと彼女達の気持ちが作品を通して世に出ましたし、LGBT作品でも女性を描く作品と女性監督が増えてきているので、これもとても嬉しい変化ですよね。LGBTの先人達もあの世で喜んでいることでしょう。芸術や文化はその人が亡くなってもこうやって次世代に引き継がれるので、今非常識とされることでも反抗してやってみる価値は大いにあると思います。
美しい映画
画家のマリアンヌは貴族の娘エロイーズのお見合いのため肖像絵を描きに訪れる。絵を描き/描かれるうちに二人は惹かれあっていく。
ジャンルとしては「芸術系映画」。どのシーンも美しく絵になり、地味な映画ながら飽きさせないのは素晴らしい。
マリアンヌとエロイーズの恋を主軸に、抑圧された女性が描かれている。かといって、男性が悪者として描かれているわけではなく、むしろ男性は作品から徹底的に排除され、ほとんど登場しない。あくまで女性を淡々と描いている。
二人が惹かれ始めるのが少し唐突に感じた。
本作は批評家から絶賛されているが、批評家でもマニアでもない私からするとそこまで・・・という感じ。
見て損はしなかったが、心に残る映画ではなかった。
ラストシーンに重要な意味があるそうなので最後まで気を抜かずに。私には読み取れず。
ロングドレスごっこに思いを馳せる
18世紀フランスで貴族の娘と彼女の見合い肖像画を描く画家との恋愛映画。
画家の視点で、映像が絵画のように美しい。それは例えば壮大な海だったり、光源の少ないキッチンだったり、白い布のかかった居間においてあるチェンバロだったり、黒い布の服をきたモデルの貴族の娘だったりする。
恋愛ストーリーはことこと煮込まれていくようで、どういう結末を迎えるか知っているのに行方が気になって引き込まれてしまう。
同時に象徴派のように謎も多い。いくつかの謎ははっきり回答がでないまま映画が終わる。
ストーリーの要素として男性との関係(結婚など)が大きな比重を占めるにもかかわらず、この映画にはほとんど男性が出てこない。それだけではなく、覚めて正気にもどされるような引いてしまう要素がない。不思議と勝手知ったるといったような心地よいノスタルジーを感じた。
最後になるが邦題も素晴らしい。ちょっと時代を感じる古めかしい言葉遣いや、ロマンでありロマンスであることを理解できる題名で、不要な副題もなくていい。
(^_^) 久々の見応えある映画、激しく推奨。
激しく推奨!!!
久々の見応えある映画。
孤島に住む母と娘。娘エロイーズは歳の頃30歳前半、完全に婚期を逃して世間を何も知らず島に閉じこもる。姉がいたようだが自殺。
この娘の結婚の話がありお見合い用の肖像画を描きにパリから女性の肖像画家マリアンヌが訪れる。2人は惹かれ、愛しあい、別れ、そして再会を、、、、。
美しすぎる。同性を愛する話であるがノーマルな人が見てもグッとくるはず。
愛し合う2人は本当に美しく見えます。
ラストとラスト手前は感動しました。
ラスト手前は別れて数年後マリアンヌがエロイーズの肖像画を偶然絵画展で見つけるんですけどエロイーズはマリアンヌを忘れていなかったことが絵画を見ただけでわかります。ハッとされました。
そしてラスト、オーケストラのコンサート会場で会場のトイ面でマリアンヌはエロイーズを見つけます。マリアンヌはエロイーズは私を見つけていないと言いますが、、、、、。感動的な曲とともにエロイーズの涙を浮かべた顔のアップ。私はエロイーズがマリアンヌの方を向くんじゃないか?向くんじゃないか?向くんじゃないか?と思いつつ映画はそこで終わります。完全作者の術中にハマってしまいました。
完全ネタバレ スンマソン。
あの終わり方、、、、さすがフランス映画。日本人と通じる物を持っていらっしゃる。
〝万引き家族〟同様、ラストは視聴者に託されています。
全169件中、81~100件目を表示