「チューバッカのヘアメイク・アーティスト(あ、それは内緒か)」ポルトガル、夏の終わり kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
チューバッカのヘアメイク・アーティスト(あ、それは内緒か)
ちょっとした観光映画でもあり、家族の本音がさらけ出される家族映画でもあった。最も印象に残るのが世界遺産の街シントラの海岸線を走る路面電車。赤くて小さくて可愛い電車でした。
最初は登場人物の相関図が分かりにくかったのですが、それは終盤になってフランキーの息子ポールが全て説明してくれていた。最も面白い人間関係はわざわざ息子とくっつけるために呼んだヘアメイクのアイリーン(マリサ・トメイ)。いくつになっても美しい彼女ですが、カメラマンと付き合っていて、息子とのお見合いなぞ知らずに彼氏を連れてきてしまう。
ほとんどが英語を中心とした会話劇であり、役者さんみんなバイリンガルなんだな~と尊敬してしまう。最初に出てきた水道が奇跡の泉なのかと思ってたけど、いったい泉はどこにあるんだ?森の中を散策したり、最後の丘の美しさとか、全てはフランキーの心象風景であったかのようにも思われるし、シントラの町が後々問題を残す場所だと知りながらも人生最期の場所に選んでしまったことなど、世界の中心にいるかのような大女優ぶりは興味深い存在。振り回されつつもフランキーに従う家族や友人たちも、やっぱり不思議な魔力によって引き付けられてるんだろうなぁ・・・と感じました。
コメントありがとうございました。
最後の丘のシーンですよね。イザベルは病気なのに茶色の殺風景な急勾配の丘に一番最初に登って、登ってくる人たちを、とくに夫とマリサ・トメイがマフラーを巻いてあげたりしているのをじっと見ているシーンは覚えていて、自分が死んだあと夫とマリサ・トメイが結婚したら、それでもいいかななんて思っているのかな?なんて思いましたね。あの丘は歩いて登るし、レストランがあるわけでも無さそうだし、家族がぞろぞろ集まるのは謎ですね。やはり、心象風景を表現しているのかな?と思うのが、精一杯です。すみません。
今夜は海辺の玉手箱を見た帰りです。