「現代のゴルボー屋敷で繰り広げられる珍騒動」レ・ミゼラブル 濁河さかなさんの映画レビュー(感想・評価)
現代のゴルボー屋敷で繰り広げられる珍騒動
幼少時に母からの読み聞かせで知って以来ユゴーのレ・ミゼラブルが大好きで、小説・ミュージカル・映画・みなもと太郎の漫画などで度々接してきました。ユゴーのレ・ミゼラブルの魅力のひとつはゴルボー屋敷に集まる魑魅魍魎とした哀しき人々の描き方です。
時代は移って現代のパリ郊外。往時のゴルボー屋敷を彷彿させる集合住宅がこの映画の舞台となります。
移民・悪い警察・ジプシーとのいさかい・貧困の連鎖などティピカルな騒動がうまく織り込まれており、観ていて退屈しない作りとなっています。
脚本もよく練られており、演者も見事、ラストの流れはやり過ぎ感もありますが映画としては素晴らしいと思いました。
観てよかったです。
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