「人を育てる難しさ」レ・ミゼラブル joさんの映画レビュー(感想・評価)
人を育てる難しさ
映画の最後にテロップが出る。その言葉が全て。ここでいう「人を育てる」というのは教育だけではなく、大人が背中で見せるということ。
勉強ができるできないとか、運動が得意かどうかではなく、大人がしっかりとした行動や言動を行うことができるのか。子どもは絶対に見ている。
僕は日本人の優しさとか謙虚さが好き。でも、最近はそれが薄れているように感じる。こういう話のとき、よく若者が槍玉に上がるが、その若者を育てたのは今の大人。社会が悪い、他人が悪い、アイツは得してる、自分は損してる。いま一度、自分ができる良いことを積み重ねないと、この映画のようになるだろう。
映画としてはドキュメンタリータッチでPOVを活用したような映像でドキドキするが、主役の存在感が少し薄く感情が見えにくいため、キャラクターを応援しづらい部分はあった。
フランスの現状を感じ、日本の場合はどうだろうと考えたい方は是非劇場でご覧ください。
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