劇場公開日 2019年12月13日

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「人の温もり」家族を想うとき RYOさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人の温もり

2020年1月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

どんな便利になった世の中になろうとも、いつの時代だって温もりが大事ということ。

今の世の中、あのような労働環境と家族模様は、世界中至るところに存在するように思います。

長年共に働いてくれた奥さんをなくし、営業時間を24時間から時間を短縮したことに対し、セブンイレブン本社から規約違反だと1700万もの制裁金を課された問題と全く同じことです。

市場原理主義のしわ寄せが、我々国民にも多くのしかかり、そこらじゅうで陰惨な形で溢れ出ています。
それでも、資本主義をひた走る世の中は、便利さや利益ばかりを求め続け、人と人とのつながりを軽薄にし、さらに自ら破滅へと向かっていっています。

片目が腫れながらも必死に運送車を運転するラストが物語っています。

もうこの流れは止まらないんだと。

でも、その中で我々は何をすべきなのか。
我々は、今ある常識に疑いを持たなければならないんだと思います。
あの家族のようにバンを止めないとダメだということです。

人の痛みが分かり、温もりを与えられる人間でありたいとそう思いました。
人と人がぬくもりを少しでも感じ、その温もりをまた分かち合える世の中であって欲しい、そう願います。

RYO