「今の社会によって、内面化させられるもの。」家族を想うとき 968さんの映画レビュー(感想・評価)
今の社会によって、内面化させられるもの。
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新自由主義が自由かつある種の自立的な労働モデルを成り立たせる一方、劣悪な生活や労働に対する怒りや悲しみの声に自己責任と言って終わらせられる社会をもたらしました。
エンディングはあえて、あの形にしたのではないでしょうか?現実の何かが解決したと、私たちが錯覚しないように。
ケン・ローチが一度吐き出した引退という言葉を飲み込んでまで作った「わたしは、ダニエル・ブレイク」と今回の「家族を想うとき」。この作品の観賞後、自分ももしかしたら日本で生きてきて無意識に自己責任論を内面化していないだろうか、加担していないだろうかと考えさせられました。
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