劇場公開日 2019年12月13日

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「綱渡り」家族を想うとき Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5綱渡り

2019年12月14日
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単純

難しい

FC契約でエリア配送を行う宅配会社で働き始めた父親と、民間の訪問介護をしている母親が家族の為、家庭の為にと働く中で、家族で過ごす時間が減り、掛け違いに至っていく話。

高校生の息子と小学生の娘を持つ共働き夫婦。
金融危機に際し家を手放し借金生活。
1000ポンドが捻出出来ずに車を売る始末。
父親も母親もマジメに働いているが…。

日本ではそれ程多くはないかも知れないが、どこの国にもどこの家庭でもあり得ることを題材にした負の連鎖のストーリーで非常に重いし、一歩間違えたら自分だってと身につまされる。

甘えといえば甘えだけど、息子のそれも娘のそれも寂しさによるところはあるわけだし、家族みんなで出掛けると言った息子の提案をみるに、息子も救いの芽はあるし。

もう高校生の長男が家庭の事情を少し覗き、これで変わってくれれば良いが、兆しの様にもみえるし、まだ何も始まっていないようにもみえるし、もう一声欲しかったかな。

Bacchus