「ケン・ローチ、怒りの一撃」家族を想うとき flipperpinballさんの映画レビュー(感想・評価)
ケン・ローチ、怒りの一撃
この映画は巧妙で、観ている側も家族の争いに引き込まれて、「何が間違っているか」を見失いそうになるんだけど、主人公一家は頑固オヤジと多感な反抗期の子どもがいるどこにでもある家庭で、その家庭を壊すものをケン・ローチは暴いて明確にしていく。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」よりもさらに研ぎ澄まされたケン・ローチの怒りが全編を貫いている。主人公の息子セブの「何かが間違っている」という問いにケン・ローチは答える。「あなたたちは間違っていない、愚かでもない。間違っているのはあいつらだ。」
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