「あぁ眠かった 今時、ちょっとおかしな映画に遭遇」リトル・ジョー カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
あぁ眠かった 今時、ちょっとおかしな映画に遭遇
遺伝子組み換えの技術で新種の植物を開発中の離婚ホヤホヤのシングルマザーの研究員が主役のお話し。
人を幸せな気持ちにさせる花を開発します。花の香りによって、オキシトシンの分泌を強く促すことにより、幸せになるそうです。しあわせというより、オキシトシは優しい気持ちになるわけで、幸せに感じるかは、人それぞれだと思うんだけど。嗅覚から大脳辺縁系のニューロンの説明図もたびたび出てきました。
実はその花はまだ認可されていない【Rウイルス】を使った遺伝子操作法により作られた。オキシトシの分泌を促すかどうかの実験シーンはなかったが、得体の知れない作用をめぐる心理サスペンスがメイン。植物は繁殖力は抑えられている。そのため、個体を長く維持させるために、植物自身が人間が他のことに愛情を注がず、無頓着になり、その植物の生存にだけ有利になるよう人間をコントロールするようなウイルスを出す。嗅神経を介して脳細胞内に感染させて、人間をコントロールする。それによってあたかも、もの分かりの好いいい人になったり、すぐ親離れしたり、子離れしたりするように見えるし、幸せそうにみえる。主人公も旦那に子供の親権を渡して、黒人男性と新生活を始めるシーンでぷっつり終わる。
設定は花ですが、いかにも、悪女の深情けのようなおはなしでございました。どうりで、監督は女性で、全体にサイケデリックな色使い。研究員のお揃いのライムグリーンの白衣はとても綺麗で、おしゃれでした。主役の女優さんの白衣姿はすごくキュートでした。
花よりだんごの私は、吉祥寺の餃子屋でビールを飲んでスッキリして帰りました。
カールⅢ世さん、コメントありがとうございます!
この話、突き進んでいくと政府に利用されて国民がみなハッピーになっちゃって反政府の思想もなくなってくるのかと・・・
まぁ、普通にドラッグとしてとらえればいいんでしょうけど、最後は恐ろしくなってきました!