「君がいなくなるのは奇妙だ」マティアス&マキシム Miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
君がいなくなるのは奇妙だ
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今更ながらドランの虜になりそうです...
「君の名前で僕を呼んで」が大好きで、ドランがこれを見て感銘を受けて作った作品と聞いてずっと楽しみにしていました。「君の名前で僕を呼んで」とは全く違うが通じる新たな傑作でした。
全編通して非常にリアルな作品でした。特にマティアス達、幼なじみの集まりはリアルというかもはやドキュメンタリー?と思うくらいにみんなの会話や表情が自然。一人一人の心情のアップダウンを、鼓動が聞こえるようなリズムのカメラワークで撮っていて、ハラハラしながら見ていました。(特にゲームのシーン)そしてマティアスとマキシムの心の揺れは、細かな表情や長すぎじゃない?!と思うくらい丁寧な間によって、痛いほど伝わってきました。だからこそ雨と切れかけの電球の音の中、部屋へ進むマティアスのシーンは印象的でした。慌てて洗濯物を取り込むみんなとすりガラスの向こうで愛を確かめる2人の対比は、素敵すぎました...
そしてなんといってもラストが好きです。この作品はラブストーリーというより人間愛だと思います。だからこそ最後の電話で知る真実は、男同士の恋愛とか友情を超えた愛とか、そういう軽いラブストーリーじゃなくて、このあとくっつくとかくっつかないとかどうでも良くて、もっと深いものなんだと思い知らされました。
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こころさんのコメント
2020年10月25日
miyuさん
幼馴染の皆んなでワイワイとしているシーン、いいですよね。ホームパーティーのシーンも。さりげない会話に情が溢れていて、心がヒリヒリとする作品でした。