劇場公開日 2020年9月25日

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「今時の青春と恋愛模様」マティアス&マキシム SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0今時の青春と恋愛模様

2020年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

青春。毒親からの自立。友情と恋愛の間。そのどれもがアレグロのテンポで協奏曲を奏でるように描かれる。あくまでロマンチックに詩的に。登場人物は若者もおばちゃん連中もよく喋る。対照的に、主人公二人は決して心の内を語らない。観る人に想像の余地を残す仕上げが監督らしいと思った。
「二人はキスしたことあるの?」「俺は男だぞ」「あなた達の時代はそうだったかもしれないけど今は違うの。」つまり性別に関係なく好きならそれでいいという、主人公の一人の妹の発言が、ドラン監督の「普通の恋愛映画として見てほしい」気持ちと時代の空気を代弁していた。

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SpicaM