「これでいいのでは?と思えるようになる年月」マティアス&マキシム mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
これでいいのでは?と思えるようになる年月
ある程度年を取ると、幼かった頃無理だったものを受け入れることができるようになることがある。
この話の主人公たちは監督と同じくらい、20代最後らしい。カナダのような国では多分若者だけど子供ではない。その辺の感覚は日本とあまり変わらないと思う。恋愛について何も知らない状態ではなく、それなりに次何起こるかの予想はつく。
わかった上で幼かった頃押しつぶした気持ちを気付いてしまった男性二人の恋愛ドラマを、彼らの友達や家族や生活を通してテンポよく描いている。モントリオールは家の外に物干しがあって、乾燥機じゃなく外で洗濯物をほす場合があるとか知れて興味深かった。
今まで見たことがあるグザビエ・ドラン監督作品の中では一番いいと思う。ロマンス向いているのでは?
本当はもう星半分あげたいところなのだが、毒母親は個人的にはもういい。
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