「愛らしい、こじらせ男子」マティアス&マキシム トマソンさんの映画レビュー(感想・評価)
愛らしい、こじらせ男子
エキセントリックな母親(マイ・マザーのお母さんと被る)との暮らしに決別し、オーストラリアに長期滞在して職に就こうとするマキシム。出発までの2週間のああだこうだのお話だ。すごい事件は特に起こらない。小さな出来事がきっかけで、感情を小爆発させる青年たち。親子共々顔馴染み味だったりするケベックの街。マットは仲間の中ではすでに一番エリート(本人曰く、知的レベルが違う)で職場でも期待されている。だから今さら新天地を求
めない。だが、だからこそマティアスが発つあたっての彼自身制御不能な言動の数々は一番屈折したこじらせ男子っぷり全開で、最後までめんどくさく愛らしかった。終始映像美とマットの顔に見惚れた。
それにしてもこの映画だけじゃないけど、若者がパーティーで濃厚接触の画を見ると、「過去」な感じというか、欧米での感染者数が桁違いなのもうなづける。(蛇足)
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