パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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体感が1時間ほどにしか感じなかった
観客が(こうなるんじゃ…)という予想の更に上を描いてくるポン・ジュノという監督。絶頂期の黒澤明に匹敵すると言ってしまおう。どのジャンル撮っても凄面白いんだもん。どーんとぶっといテーマがあって、その上に映画として面白いんだから。
体感が1時間ほどにしか感じなかった。退屈する暇がない。そこには監督の緻密なテクニックと揺るがない視点があると思う。特に語り口というかリズムが素晴らしい。
豪邸に差し込む明るい日差し・階段に流れ落ちる雨水・噴出する便座の上で吸う煙草。キメショットも多数。
全世界的にリンクした「貧困」というテーマ。日本も完全に当事者。染み付いたスメルはなかなかとれないんだぜ。
面白くて目が離せない!
パラサイトの意味は親のもとですねかじりだと思いますが、この映画の人間関係はそうですが、本質はちょっと複雑です。 キーポイントは石ですが、その石が幸運を持ってくるという設定には笑えました。まあ、映画の内容を見て思ったのは最終的には、息子娘にあんな才能があるのなら、詐欺なんかしないで真っ当に進めば良いのにとは思いますが、それを阻むテーマでもある貧困問題があるから、こうなるしかなかった?
いずれにしてもこれでもかとどんでん返しがあるので、ネタバレしたらつまらなくなるので触れませんが、びっくりすることばかりで、もう良いんじゃないと思う事しばしば。最後まで目が離せません。
私的には非常に暗示的な父の言葉、「無計画が人生をうまくまわす」というような台詞が刺さりました。要は策を弄せず与えられた人生を生き切ることが大事というのは納得。つまり、宇宙のリズムの運行に逆らわないであるがままに生きることが大事というのです。
半地下に住んで、トイレが高所にあるところなんかは本当に貧乏の極地です。酔いどれがおしっこをかけて行くような半地下に4人御家族が生きているわけですから。そして、差別的な「貧乏が醸し出す臭い」に対する反撃を父はしてしまうわけですが、殺意としては大袈裟な気もしないではないです。
あと、いくつか思った事で、一つは詐欺は結局暴かれる、家族の愛はお金によって潤うが破滅もする、またエロテックな部分もありびっくりした。
最後にまとめますと、この映画はハッピーエンドになるためには真っ当に生きるしかないことを教えていると思います。
面白くて考えさせられる映画です。
エンターテインメント映画として面白い
子供の頃、母の内職を手伝ったことがあります。こたつの上をきれいに拭いて、怪獣カードを5枚ずつ並べ、紙の袋に入れていく。1袋2円位だった気がします。重複NGはもちろん、組み合わせも色々変えなきゃいけません。だって、もし2つ買った子が、全く同じ組み合わせだったら可哀そうだから。
小遣い稼ぎ程度の内職で、短期間やっていただけですが、うちが裕福でなかったのは確かです。
この人達は、どうしてピザの箱をきちんと作らないんでしょうか。
生まれた時からスタート地点で大きく離されているかもしれないが、追いつけなくても差を縮める事は出来るかもしれない。キム家の人々は最下層ではなく、ある程度以上の能力がある。命の危険に晒されているわけでもないし極めて健康だ。それが、地道に努力する代わりに大胆なショートカットを決行し、お人よしの金持ちに付け込んで甘い汁のおこぼれを頂戴する。パラサイトというタイトルはぴったりです。
でもエンターテインメントとしてメチャクチャ面白いです。映像も、明るいリビングと汚くて臭そうな半地下、幅広く舗装された坂道と狭い急坂の石段、水はけの良いきれいな芝生と流れ込んで溜まっていく汚水、場面の対比は映画館の暗い客席で観ると一層効果的と思いますが、描写が結構えげつないので、繊細な人にはお勧めしません。
似ている所と違う所
本作については、台詞や小道具などを記号論的に解釈するレビューがYouTubeなどに挙がっているが、納得できる指摘が多く、映画観賞後に見ると映画の理解がより進むと思われる。それだけ本作は、細部にまで意味を持たせた作りになっている。
本作は、昨年のカンヌ映画祭のパルムドール受賞作品であるが、2018年のパルムドール受賞作は日本の『万引き家族』、2017年のパルムドール受賞作はイギリスの『わたしはダニエル・ブレイク』であった。三年連続して、貧困者を主人公とした映画がパルムドールを取っている。それはカンヌ映画祭の特質を表しているのかも知れないが、それだけ貧富の格差が世界的に共通した問題となっている事の現れでもあるだあろう。
題材は共に〝貧困〟であるが、上記三作品はかなり異なる作風である。『わたしはダニエル・ブレイク』には官僚組織の冷酷さに対する怒りがあり、『万引き家族』には私小説風のユーモアとペーソスがあり、『パラサイト』には富裕層に対する憧れと憎悪がある。日本の『万引き家族』には〝敵〟がいないが、他の二作にははっきりと敵対関係が描き込まれている。また、『私はダニエル・ブレイク』と『万引き家族』は疑似家族がセイフティーネットの役割を果たしているが、『パラサイト』は血縁家族だけが支えとなっている。
作風の違いは、鑑賞中に喚起される感情の違いとなって現れるが、『パラサイト』はエンターテイメントの要素も強く、最も振り幅の広い感情が喚起される。必見。
附)kossyさんのご指摘によって誤りを訂正しました。ありがとうございました。(1/15)
韓国映画・・・
韓国の格差社会を象徴、取扱注意
においによる格差
面白いとは思ったが、要素が多く、簡単に物言いができないと感じた。世...
予告も見ないで観たのですが
騙せ隠れろ逃げろ怒れ
狡猾な一家w
怖いよ
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