パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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とてもおもしろかった
次々と現れる濃いキャラクターの中から、やがてお父さんとお母さんの人物像が際立ってくる。二人とも最高としか言いようがないが特にお父さんが良い。あと家政婦さんもすごく良い。金持ち家族が揃いも揃ってアホ過ぎるのも良かった。そして兄の頭の良さと裏腹の動きの悪さが深い味わいに。
石を愛でる文化が日韓共通なのが面白かった。無能の人の世界。
ポン監督は脚本&監督としてハリウッドで成功したので、これからさらに傑作を連発するのでは、という期待感があり嬉しくなる。
日比谷の富裕層が集まる映画館で、プレミアムシートの客を目の端に入れながら見たのも何となく臨場感があって良かった。
パルムドールは伊達じゃない
貧乏人にもプライドあり!
食べ物を食べながら見てはいけない映画
韓国映画史上No.1のエンタメ作品にして問題作
ポン・ジュノとソン・ガンホのタッグは、モンスター映画あり刑事モノありアクションありと、多彩なジャンルの作品を世に送り出してきた。その中でも、個人的は最高傑作だと思う。
今までは韓国映画の笑いのツボというのがどうもつかめず、コメディ要素の強い作品を観てもおいてけぼりになることが多かった。ところがこの作品の笑わせ方はとても好きで、日本人にもわかりやすかった。中盤までは控えめのドタバタコメディ。
一方で終盤にかけては一気に韓国映画らしくなり、憂鬱さが頭をもたげる。急展開の後にハッピーエンドかバッドエンドかも定かでない結末まで駆け抜ける。そしてその中に、この作品の持つメッセージが出てくる。主人公たちが住んでいるのは、「半」地下なのだ。彼らは決して社会的底辺ではない。ネタバレせずにこのメッセージを伝えるのはきっと無理なんだと思う。難しい。
そしてミニョクがもっと絡んでくるのかと思ってたんだけど、彼は一体今何をしているのだろう。
さすがは話題作
全部乗せ
期待を裏切らない面白い作品。
期待以上...!
ドストエフスキーは嫉妬していると思う
いやー、とにかく凄いものを見てしまった。この映画の凄さを自分の言葉で説明できるのだろうか。
数日前に整骨院で治療を受けている時に、隣のベッドで整体師と患者さんがこの映画の感想を話し出すという最悪な環境に置かれてしまった。うつ伏せで治療を受けているため、なすがままネタバレを耳にしてしまった。
面白さも半減だろうなと思いながらも見始めたのだが、ネタバレしていようがしていまいが関係なかったね。例えば、ドストエフスキーの罪と罰のあらすじを聞いてから小説を読んでも受ける衝撃は、変わることはない。圧倒的な筆力で描かれる人間の性、登場人物が吐き出すセリフに懊悩する。
この映画パラサイトも同じで、人間の欲、ずるさ、哀れさ、滑稽さが見事に表現されていて、その後の展開を知っているにもかかわらず心をえぐり取られそうだった。格差社会の歪みを題材にしていながらも、押し付けがましいメッセージ性は全く感じない。また、あちこちに埋め込まれている寓話、メタファーも味付けに徹していて、本筋のストーリーの凄みに脳天を直撃されてしまった。
それだけでなく、映像美がいいよね、アングル、光の使い方、場面の切り替えの絶妙な感じ。音楽も場面場面ですごくマッチしていたし、効果音は心理描写をうまく補完していて、いやーな不安感が増幅されてしまった。
ちょっとだけ、芥川龍之介の蜘蛛の糸を思い出したが、寓話としては、蜘蛛の糸をはるかに超えてます。
これから、この映画のフォロワーが出てくるんだろうけど、この頂を超えることは出来ないんじゃないの。
点滅するセンサーライトと幽霊
韓国の闇と狂気
絶対観たほうが良い作品
物凄くエンタメ、なのに生々しく重く感情を揺さぶる
なんちゅう映画を作るんだ!ポン・ジュノと言う人は!
沢山の映画賞を受賞して注目度が上がり、
中にはヘイトっぽいレビューを書いてる人もいるので
レビューを書いている人の名前をクリックして
映画鑑賞履歴や好みの傾向を確認してから
レビューを読まれた方が良いかもしれないです。
老婆心ながら注意を追記しておきますね〜
ポン・ジュノ監督の名前はよく知っていたけど、
韓国映画の容赦の無いバイオレンス描写が苦手なので
ポン・ジュノ作品をちゃんと観たのは今回が初です。
下町の更に建物の半地下に住む貧しい家族が
丘の上のお金持ちの生活に寄生して
ちょっとマシな暮らしを手に入れる話、
と書いてしまえばドッて事ない話に思えるけど
中身はとてつもない社会風刺がブチ込まれてる。
そんな社会風刺の詰まった話を
取っ付きはコメディーとして笑わせて、
途中からは一種サスペンスとして観る者を惹きつけ
やがては本質に迫るある感覚からの大団円!
これはもう、黙って観とけ!!
しか言葉が無いわ!
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
半地下の最低家賃の家にしか住めない貧しい家族だけど
決して無能で怠惰な一家では無い事がミソ!
劇中にもそこのところは
いくつかのエピソードを上げて伝えてくれている。
ちゃんと普通に仕事が出来る人達が
過剰過ぎる競争社会の弊害や
世界的な経済危機の煽りで仕事を失った事が伝わって来る。
能力や意欲があっても不運が重なってしまったら
観客の私たちも彼らの様な半地下生活者になってしまう。
そんな不条理な現実と
貧しい人々から搾取することで豊かな生活を営んでいながら、
心の底では貧しい人々を軽蔑している
一握りの金持ち達への怒りがもう怒涛の様に溢れている。
今作のキーになるある感覚は正直、私も感じた事がある。
その感覚って誤魔化せないんだよね〜〜
だからこそ、ポン・ジュノ監督、お見事!
@お勧めの鑑賞方法は?
とにかく黙って映画館へ行っとけ!!
なんとかタダで観られないかな〜とか、
そんなさもしい事を思ってるから
私ら貧乏人は富裕層から虫けら扱いされるんだよ!!
出すべきものにはちゃんとお金出そうよ!!
「格差」は世界共通のテーマになった。
一時期、社会的テーマを取り上げた映画は、人種や民族、性的な差別を題材にしたものが多かったが、ここ数年は完全に「格差」を描いた作品が目立つ様になった。
それもかなり重い内容であるのに、世界中でどの作品も客が入っているというからその深刻さはより身近なものになっていると言えるんだろう。
この作品も(私が思いつくだけでも)「ジョーカー」「天気の子」「万引き家族」「アス」などとオーバーラップする箇所が多い。
階段や坂の上り下りで格差を視覚的に表現していることはご覧になった方は皆感じられたことと思う。
そして「水」。
そもそもは皆に等しく空から降ってくる雨が、高い階層においてはボトル入りの飲料水や優雅なバスタブなど「富」の象徴であるのに対し、それが下層へ流れていく中で淀み、ついにはその生活をも奪っていく。
避難所でケビンは「僕が責任をとります。」
そう言って誕生パーティーでの凶行に向かう。
家族がこんなに辛い思いをしなくてはならないのは、学歴社会で負けてしまった自分のせいだと責めていたのかも知れない。
描かれているとおり、決して彼ら兄妹は無学な訳ではない。むしろ優秀な若者だし、学校に行けないのは経済的理由による所が大きいのは明らかなのに。
パーティーではゲストを招いて華やかなひと時が繰り広げられる中、自宅は水に沈んでしまった主人公たち兄妹が、ここではおしゃれをし、父にいたってはインディアンのかぶり物を着けている。
現実でありながら、まるでジョーク。
凄惨な殺し合いが幕を開けるが、そのどれもが夢の中の様でもある。
物語の要素すべてがすんなり飲み込めるかいうとそういう訳でも無いものの、流れは非常にわかり易く興味深くそのメッセージは十分過ぎるほどに伝わってくる。
そして出演者全員のキャラクターがひとりひとり立っていて素晴らしい。
現在あまりにも上映館が少ないが、今回のアカデミー賞ノミネートでもう少し多くの人たちの眼に触れることになることを期待したい。
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