パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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2時間超があっという間
よく練られた脚本。心理描写が巧みに描かれ、ラストには何とも言えない切なさを残した。こういう機微が出せるようになると韓国映画は最高に面白い。
誰かの赤字は誰かの黒字 MMTかよ!
大量の国民から吸い上げて一部の人間だけが豊かな暮らしを堪能する。
これって本当に韓国の話?ってくらい晴れと雨、富裕と貧富、明と暗、上と下、ありとあらゆる対比を用い、スピードとリズムが絶妙であっという間のラスト。
現代の闇をえぐるエンターテイメント作品になっている。素晴らしい。
格差は普遍的なテーマ
格差を中心テーマに据えたという点ではジョーカーにも通じる。
ただ、あちらはバイオレンスシーンのインパクトで勝負しているのに対し、
こちらは前半はコミカルな進行で後半一気に趣を変えて衝撃的な展開を見せるといった印象。
ただ、低層階級と富める者とがどんなに物理的な距離が縮まっても結局、交わり合えないというのは共通している。
物語としては長男の回想という体裁を採っているが、一家各々の想いをしっかり描いているので、バランスも良い。
そういう点では老若男女様々な世代に訴求して、考えさせられる作品。
カンヌでパルムドール、米国でアジア映画初のアカデミー賞作品賞受賞は伊達ではないと感じた。
もう一回観に行く!
ポン監督さんがパンフでお願いしてます!
ネタバレ回避を、と。人に紹介して頂くなら、兄妹が家庭教師として働くまでにとどめてくださいと。
これは観るしかないのです。
私は、伏線を発見しにまた観に行きます。
テンポの良い作品
アカデミー賞作品賞にノミネートされた韓国映画。
取り上げられているテーマは韓国の格差社会で、それを皮肉とコメディ要素を交えて、テンポの良い物語として仕上げている。
財閥偏重の経済。その影響を受ける超学歴社会。それが生み出す格差の光と影。映画中に出てくる、日本ではコメディとして受け入れ難い残忍なシーンも、こういう韓国社会のバックボーンを理解して見ると、痛快な社会風刺として捉えることが出来る。
確かに映画としてはなかなか秀逸な出来上がりだと思うが、アカデミー賞にノミネートされる(しかも、作品賞と外国語映画賞Wノミネート!)程の作品だっただろうかというと、「?」。
ただ、映画としてはそこそこ楽しめると思います。
半地下ブーム
2019年カンヌ映画祭パルムドール作品。
2018年は「万引き家族」。
2016年は「わたしはダニエルブレイク」。
2012年は「愛、アムール」。
近年のカンヌ映画祭の最高賞は、各国の社会問題、特に貧困や高齢者を対象にした作品の多い事。
更に昨年のアニメ映画収入第1位は「天気の子」。
貧困なフリーターや親の無い兄弟、貧乏記者といった市井の更に低所得者に焦点が当たっていて、主人公が転がり込んだ事務所は雨になると水浸しになる「半地下」。
これは貧困を問題として取り上げるにはあまりにも事例が多すぎて、既に巷では、これくらい貧乏なのが当たり前、なのではないか。
段々見る度にうんざりしてくる。お腹一杯。
ただこの作品では、金持ち描写の出来が良い。それは今迄にはあまり無かった。私の様な中途半端貧乏には、金持ち描写はどんな美味しいものの映像より涎が出る。
でも、あの丸見えの大開放リビングは、景色を見ている様で逆に見られている様な、芝居の舞台の様。
何かそれが、「金持ちってあんな丸見えなリビング作っちゃって頭おかしいんじゃないの?」と皮肉られている様にも感じる。
そのリビングで繰り広げられるドラマは、町山さんも仰っていたが「ドリフのコント」の様に、笑いもあればハラハラドキドキも沢山ある。要らないけどエロもある。
「パラサイト」はその豪華絢爛な金持ちと、話の展開の転がり方の多様さで、他の「貧困テーマ映画」とは違ったエンタメ作品に出来上がっている。
ポンジュノ作品だからある程度死人は出るだろうとの予測と、ラストのほんのりの救いは期待通り。
強いて言えば、ソンガンホがもっと活躍して欲しい。
オープニングもラストも半地下風景。
これは流石でした。
うまく書けないけどこれは傑作に一票
個人的な考えとして。
社会性が反映されていて問題提起させる映画は単なる娯楽作より高次なものであり、それだけで評価されるべきである。
そこにさらにエンターテイメントとしての面白さ、ブラックな笑いでありハラハラドキドキさせるストーリー展開であり、起承転結が構成にはっきりと描かれている作品が傑作になれる、、、
かなあ。
なのでこれは傑作。
個人的には映画館で観たなかで久々の面白さ。
前評判通りジャンルに分類されない面白さが気に入った。
これまで韓国映画を観てなかったけどこの監督のものを観てみようと思った。
北朝鮮ネタ最高。
寄生するという事
半分地下に埋まっている家に住む貧困4人家族。
友人の紹介により裕福家庭へ英語家庭教師をする事になった息子。やがて嘘を繰り返し家族全員で裕福家庭に生活寄生をする様になり、、、。
現題はパラサイトと捻りも無く分かり易いタイトル。
ハッキリ言って前半は日本人には分かり易い内容にて話が進むのだが、何故か韓国映画らしくない。
「これが世界を席巻している映画?」
不満を抱えて中盤へ
しかし、ある事を気に急展開💦
意外な人物が物語を変え、前半とは違う方向へと導く。
「おい❗️おい‼️おいっ⁉️」と言ってしまった私。
中盤が面白さのピーク
これは予想出来なかった。(生活金銭面だけ寄生だと思ってたから)
後半は韓国特有のバイオレンスらしさもあり楽しませてくれた。
含みがある映像の観せ方も上手い(半地下:朝鮮戦争の名残、坂道上の豪邸&匂い:格差、インディアンごっこ:外部からの侵略)
残念な点は前半からあの服装、身なり等で少しは怪しむと思うんだけどなぁ💧
最後の父の姿変わらずも残念。
捻りもあり脚本的には良作ではある。
しかし、韓国の良作を観るといつも思う事がある。
別映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」もそうだったが、より感動させようともう一工夫の無茶振りがある。
(タクシー〜の際は仲間タクシーの援護協力。無茶振り発揮。)
私にはそれが蛇足。
今回も最後に息子が取った行動が蛇足。
(ただでさえ韓国は下克上が厳しいのに)
現実味も無いし、はっきり言って要らない。
(夢オチでも)
「万引家族」とは違う・・☆
映画好きではない知人が、また「万引家族」のような映画か・・と言い放った。
見もしないで。
まったく違います。
韓国、日本とかの視点ではなくて もっと別の意味合いがあると思う。
ポン・ジュノ監督の細部まで至る作りこみはすばらしく、個人的には
最終局面の展開は予想通りでしたが、それでもあまりあるものがありました。
ジョーカーの中にも登場した「階段」の描写も本作のほうがずっと効果的に
感じました。
これは韓国の映画ではなくて、今そのものです。
何か救いはあるのか、結局は自分の中で抱えて戦っていくしかないのか・
共感してしまうことが、嬉しくもあり悲しくのありました。
羨と恨と焦~蜘蛛の糸
訳あって半地下で暮らす一家に、山水景石が届いてから、運命の歯車が回り始める。
訪れたチャンスに「ある」計画が浮上する。
その先に待つのは、天国か地獄か?!
計画が狂い始めた時、一家の主は呟く。
「無計画。計画通りに人生はいかない。計画があるから失敗がある。無計画が一番だ」
計画を失ったストーリーは、ガードレールのないハイウェイを疾走していく…
何故か韓国らしい作品だと感じた。
それは、沸き上がる激情?バイオレンス?血沸き肉踊る衝動?故か…
キーパーソンは、ヤング&シンプルな社長婦人と最年少の男児。
婦人が意に反してトラブルメーカーを家に呼び込み、男児がそれを無邪気に嗅ぎ分けていく。
二人の間で、時のダンスを繰り広げる幾多の大人たち。
世界最低の出生率を更新し続け、国の行方が五里霧中な隣国から届いた作品は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』さながらに、隣の芝生を羨む家の「恨み」と「焦燥」を内包し、物語のその先は観客に委ねられる…
映画でなくてDVDで充分かな
見やすくて入りやすいストーリーでした、
富裕層の設定が私のセレブなママ友の別荘に少し似ていました。
地下は螺旋階段があり管理人が住んでいます、庭は芝生で景色良く管理大変そうですが、すぐ集めて誕生日パーティーやBBQ
したがる等感じも取り巻き環境似ていたからリサーチしているなと思う内容でした、
また、佳境を迎えた時の半地下のお父様の気持ちも感情移入できました。
でも、映画で見る感じでもなかったかな、DVDで良かったなぁとも感じました。
筋書きばかりが映画じゃないよ。
登場人物のシナリオが多すぎて、字幕読むのに時間取られて画面見る暇もないくらいだった。
映画って画面がすべてでしょう。シナリオは二の次でいいはず、しかし、韓国映画は得てして筋書きで映画表現しすぎな気がする。
そういうではこの映画には素敵な画面はなくて汚くて残忍な表現ばかりでガッカリした。アカデミー賞にノミネートされた理由が私にはわかりません。
This is 映画!
久しぶりに映画らしい映画を観た。
ポンジュノ監督の持つユーモアセンス、社会を見る風刺的視点、サービス精神など才能を感じた。
オリジナリティー溢れるこの恐ろしく物悲しい映画をもう一度観たいと思う。
韓国ならではのシチュエーションに同調できるか。
初めて韓国ものに触れる人にとっては、異次元のマインドを持つ人々だらけて、びっくりすんだろうなぁ。
韓国ドラマや映画をよく見る私でも、やっぱ分かるけど理解できんわ。
とても面白く、よく練られほていて、ちゃんと足跡を残してくれる作品てす。
文句があるとすれば、エンディングソング?が、全然しっくりこなかった。
ピアノソロで、歌はいらん。
ということで、主演のチェウシクくん、映画にドラマにどんどん頑張れ。
アカデミー作品賞受賞なるか!?
第92回アカデミー賞開催直前のタイミングでのコメントです。
本作はほぼ全編、韓国の群像、景観で構成されており、その点で一見非常にローカル色の強い作品です。一方、「家族」「貧困」「階層の二極化』といった本作のテーマは、是枝裕和監督の『万引き家族』、ケン・ローチ監督『家族を想う時』等と重なり合います。現代社会の抱える問題を取り込んでいるからこそ、これだけの評価を集めたのでしょう。
監督がパンフレットに寄稿されているように、具体的な内容に触れる記述はここではできないのですが、中盤以降の、緊迫感がいや増すと共に、前述のテーマがギリギリと観客の脳裏にねじ込まれてくるような展開が凄まじいです。
現時点はもちろん、時間を置いて何度も見返すべき作品でしょう。
アカデミー作品賞、本命の『1917』を追う展開で『パラサイト』が猛追、大穴として『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と報じられているけど、結果はどうか…?
染み付いたもの
見終わったあと、しばらく自分がどんなことを感じたのか考え込んでしまいました。
韓国の格差社会を題材にしているのもわかった上で、色々考えたんですが…。
実はもっとすごい感情的になる映画だと思い込んでいました。
家族が全員就職してしまうまでの計画が非常にコミカルで、思わず声を出して笑ってしまうシーンもあったぐらい。
本当は事細かなところに感想を持っているのですが、ネタバレしたくないので、書けないのです。
これは情報入れないで観た方が断然エンタメとして楽しめるから。
言いたいけど、言えない(笑)
後半部分からラストにかけて、「染み付いたもの」は裕福を夢見ていても、簡単には取れないんだなということを知って、絶望を感じました。
父親が最後に選んだ道に、希望なんてひとつも見当たらなかった。
本質的なところ、この家族は何とかしようという気力が失われてしまっているようにしか見えない。
それは染み付いてしまったものに慣れてしまっているから、そこが彼らのぬるま湯なんじゃないかな。
だからあんな結末なんじゃないかと。
ただちょっと裕福な世界を夢見ているのでしょう。
そりゃそうだ。
普通の生活をしたいはずだもの。
わたしはそういう風に感じ取りました。(個人的な感想です!)
韓国映画のレベルは高い!
「黒澤明監督の孫が日本ではなく、韓国で生まれた」と、16年前に「殺人の追憶」が公開されたときに評されたポン・ジュノが本気出した、という感じを受けた。
本作を見た前日に、テリー・ギリアムの「ドン・キホーテ」を見て、がっかりしただけに、映画的なカラーはまったく違うものの、同じ映画でもこうも違うものか、と改めて感心した。
それほど熱心に韓国映画を見ているわけではないが、年に3-4本はこの十数年見ていると思う。
いずれも、アクションにスピード感があり、作品的にも深いものが多い。韓流のテレビドラマは見ないので、分からないが少なくとも劇場映画の韓国の水準は、何年も前からかなり高いと言えるだろう。
平日の昼間に見たが、レディースデーということもあるけれど、女性だけでなく男性客も結構入っていて驚いた。
実際に、ランク入りを続けているし、こちらのサイトでのレビューの数もかなり多い。
映画の見巧者なら、これが面白いかどうかはすぐに分かるはずだ。実際にカンヌでパルムドールを取っただけのことはあると思う。
本作の前年にパルムドールを取ったのは、言うまでもなく我らが「万引き家族」。あれはあれでいい映画だけれど、同じくおかしな家族をテーマにしながら、こちらのほうが「おもしろさ」はぶっちぎりで上を行っている。
韓国のことを嫌いな日本人は多いけれど、ここまで自由に映画・映像で表現力をつけている彼らは大したものだと思うね。
話題だから見てみたけど…
展開を予想するけど、まさかのまさかのまさかな出来事だらけで、めちゃくちゃ気持ちが忙しかった。
格差社会をこんな風に描く発想が凄すぎる。
ここ3年くらいのなかで3つの指に入るくらい面白くて考えさせられた。
全970件中、641~660件目を表示