パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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エンタメ、映像、コメディの見せ方がハマらず……うーん
うーん、想像してたより衝撃な展開がなかったなー、と。
ハードルを上げすぎたか。
色んな人の感想を漁って、考えて作られてるなぁと唸ってる。
けど自分は”見てるとき”に楽しさや感動を味わえなかった。
エンタメ、映像、コメディの見せ方が……うーん。
特に韓国特有(?)のコメディ、(ボケ→ノーツッコミ)の”間”がハマらず。
あと、すんごいピンチになってるはずなのに行動が遅かったり中途半端だったり……ってのも引っかかったところ。
貧富の差について考えさせられる……てのもよくわからず。
貧しいからとか関係無しに勝手にトラブルを起こしてるだけのような?
半地下家族の”実際に生きてる感”のある演技は素敵だった。
特に妹のスレた感じ。
表情も絶妙にラインが出た服も。
美人枠の女優さん達がとても美しかったのも目に福でありました。三者三様の魅力。
男性陣は息子が絶妙な演技してたなー、と。
つまらないわけでは無い。
けど、ドカーンと来るものはなかったかなぁ。
面白かったです
殺人の追憶から作品観ている私としては監督がついにパルムドール受賞、そしてアカデミーノミネートしたことは感慨深いです。
この作品もコメディとメッセージ性がはっきり伝わり、ラストは白とも黒とも言えないグレーな価値感をパンチのある演出で心をかき乱されました。私の好きなポンジュノテイストしっかり入っていて満足です。
心にゆとりのある人におすすめ
話題の「パラサイト 半地下の家族」を観た。
法螺話ていうか、与太話としてはよく出来ている(ちょっと、納得できないところもあるが(^^; おい、なんでそんなことするんだ、とか)。
映画文法としても構成がよくできており、エンタメとして評価が高いのもわかる、日本の映画作家もよく、見習うべき。
ただ、問題は、このストーリーが好きかどうか。
映画マニア、映画評論家、そして、こころにゆとりのある人にはお薦め。
私は気持ちに余裕がないので、あまり好きになれなかった。
格差社会を訴えた点で、「ジョーカー」を想起する声が多いが、私は、なぜか「シェイプ・オブ・ウォーター」への違和感を思い出した。でもこの作品と違って、アメリカ映画でないから、オスカーは無理だろう。
どちらにしても、やっぱり私は、映画にはカタルシスが欲しいな。
貧困とか格差みたいな小さい話は
貧困とか格差みたいな小さい話は
『万引き家族』にでも語らせとけばいい。
メッセージ性なんてものは、あってもなくてもいい映画のひとつの部品に過ぎない。
作品を重ねるごとに濃縮されている、異形でいびつな表現、並びに人間の描き方。ディフォルメの仕方が普通じゃない。明らかに異常。
そのいびつさが見る側の価値観をはみ出た時、時に笑いになり、強烈な恐怖にもなる。
鈍器でぶん殴られるような衝撃を前にして
貧困だ、格差だ、なんて感想は映画を矮小させる。
メッセージ性なんてチンケなこちら側の解釈で作品を小さく刻んでしまっては、勿体無いですよ。
この映画がヒットして、客が詰めかけてる
って状況自体がちょっと面白い。
だって『ボーダー』にこんなに客入る?
異常っぷりはそんなに変わらないよ?w
アジア初のオスカーなるか
ノミネートだけでも快挙だし、
パルムドール受賞作ということで褒めなきゃと言う心理が働くのはしょうがない。
が、映画というものは肩書で評価されるべきではない。
どう感じたかだ。
ドンシンク、フィール。
ブルースリーの名言。
考えるな、感じろ。
映画というものは考えるものではなく感じるもの。
この作品を見て何を感じたか。
無。
何も感じなかった。
強いて言えば、北朝鮮の物まねが面白かった。
それだけ。
愛撫は時計回りに・・・。
日本での全国公開日の1月10日(金)から13日後の1月23日(木)に、いつもであれば観客も空いて少なそうな、イオンシネマ京都桂川の午後4時台の時間帯に自分独りきりで鑑賞に行きましたが、それでもクチコミ効果からなのか、かなりシアター内は混み合っていました。
韓国映画界を代表するポン・ジュノ監督の新作映画で、昨年の第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となる最高賞のパルムドールを受賞した作品という以外には、劇場で流れていた予告編を1度のみ観ただけで、ほぼ何の事前の予備知識も無く観たので、てっきり、格差社会を描いた終始に亘って社会派ドラマっぽい映画かと予想していましたが、結構なエンタメ作品でもあり、面白く観る事が出来ました。
ただ、本作品に対しては、「ポン・ジュノ監督からのお願い」と題して、パンフレットの3ページ目に、監督から直々に、「本作をご紹介頂く際、出来る限り、兄妹が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることは、どうか控えてください。みなさんの思いやりのあるネタバレ回避は、これから本作を観る観客と、この映画を作ったチーム一同にとっての素晴らしい贈り物になります。頭を下げて、改めてもう一度みなさんに懇願します。どうか、ネタバレをしないでください。みなさんのご協力に感謝します。」との旨を懇願なされている作品でもあるらしく、また、実際にも、出来る限り事前の予備知識を入れずに観た方が面白いかとも思いましたので、ブログ記事化するのに一体どの様に書いたら良いのかと相当に頭を悩ましていて、こんなにまで時間を要して、現在にまで至ってしまいました。
但しながらも、昨年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』の際の様に放置状態になってしまってもいけないと思い、本作品についても、出来る限りネタバレに気を付けながら以下にブログ記事をまとめたいと思います。
窓から地べたが見える半地下の住宅で暮らす貧しい一家が、高台の豪邸に暮らす裕福な一家と接点を得たことから始まる、格差社会が織り成す濃密なる悲喜劇でした。
お話しの流れ的には、
様々な事業に失敗してきたキム・ギテク(ソン・ガンホ)はその半地下の家で、妻チュンスク(チャン・ヘジン)、大学受験に失敗し続けて学歴はないが受験経験だけは豊富な長男ギウ(チェ・ウシク)、美大志望の長女ギジョン(パク・ソダム)と四人でピザ屋の箱作りの内職をしながら、ぐだぐだの日常を生きていたのでした。
だが、そんな或る日、転機が訪れるのでした。長男ギウの友人ミミョク(パク・ソジュン)から、運勢が変わる縁起物らしい山水景石のプレゼントと共に、彼が米国に留学する間に、おいしい家庭教師の代打の口を紹介されたのでした。
教え子の女子生徒は、成功したIT企業のCEOパク・ドンイク氏(イ・ソンギュン)の娘ダへ。
この山水景石が実に暗喩めいた象徴として、その取り扱いにより、その後のキム一家の生活を一変させていく事になるとは露とも思ってはいなかったのでした。
長男ギウは一流国立大学生を装って、高台に建つ、家政婦(イ・ジョンウン)付き豪邸を訪れ、パク社長夫人である奥様(チョ・ヨジョン)の面接を受けるのでした。
そして、IT企業社長パク氏の幼い息子ダソンの独創的な絵画のセンスに目を付けたギウは、美大志望ながらも予備校に通えずスキルだけが上達している妹ギジョンを、あたかも海外留学経験もある指折りの有名な美術講師と装わせ、まんまとダソンの美術家庭教師として紹介するのでした。
ギジョンは、奥様からの当初の「どの家庭教師も1ヶ月も続かなかった」という言葉を覆し、恐るべき早さでダソンを手なすけて、ギウとギジョンの二人は急速にパク一家からの信用を得ていくのでした。そして、ギジョンは次にある仕掛けをするのでしたが・・・。
パラサイト=寄生虫。
「下流」は「上流」にとりつこうとするのでしたが・・・。
展開もスピーディーで、一瞬一瞬が描写が実に濃密。台詞、風景、また、チョン・ジェイルの音楽、そしてソン・ガンホはじめ極上の役者たちの人間的な魅力。すべてが最大限に活かされて、有機的に結びついて物語を力強く構成していくのでした。
あらゆる情景、言動が観客の喜怒哀楽のいずれかを刺激し、同時に登場人物の本性や社会の構図を物語っていました。
ふと会話に入り込むひとくち英語、例えば「Smell(臭い)」ですら、後でジワジワ効いてくるのでした。
圧巻は、高台からの坂道、階段、そして雨・水が作り出す風景でしょうね。
上流で生まれたねじれは奔流になって下流へ押し寄せます。
格差社会をめぐる黒い戯画のさらに、さらに、その先へ。そして深淵がパックリと口を開き、世界が裏返しになって見えてくるかの様でした。
あの高台の豪邸の内部も、そして坂道から続く半地下の家も、直接製作費を、1.100万ドル(約12億円)を要して作った全部がセットによるものらしく、日本の映画でも近年巨額を投じた作品の最高金額は約10億円を掛けた『キングダム』くらいですから、この韓国映画の本気度具合が分かるというものでしょう。
この点でも、第92回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)の他にも、美術賞にもノミネートされているのも理解出来ます。
パラサイトが一旦完了するまでは、なんとなく多くの観客も想像するに難くはないかとは思うのですが、本当にそれ以降の後半が先読み予測不能な映画で、如何にも、実に、映画的な作品とでも言いましょうか、脚本が完璧過ぎて、机上の空論っぽくも感じてしまうほどに、韓国の格差社会をシニカルに描いた社会派ドラマでもありつつ、ブラックユーモア満載でサスペンスフルでスリル満点な映画で、既成のジャンルの枠には収まらないような、玉虫色の様な、もの凄く面白味のある映画ではありました。
しかしながら、ただ私的には、非常に良く出来た映画で有り過ぎて、事が上手く運びすぎで、かなりのご都合主義的な点から、ここのところの同じく格差社会を描いた、日本の是枝裕和監督の『万引き家族』(2018年)やイギリスのケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(2019年)や、同じポン・ジュノ監督の過去作品の『母なる証明』(2009年)などの作品に比べると、あまりにも現実味が感じられない点が、ちょっと社会派ドラマとして観ると、物足りなく感じて、やや首を傾げてしまう部分なのかも知れないですね。
なので、この作品の後半部分については、全くのエンタメ作品として観るべきであって、映画ならではの独自の世界観なんでしょうね。
人の底知れなさを、社会の残酷性を鮮やかに描き出す、謂わば、フィクションという戯画・寓話としてみれば、全くのオリジナル脚本の作品としては、非常に良く出来た映画ではありました。
国際長編映画賞は確実視されているようですが、作品賞、監督賞などが無理でも、ぜひ脚本賞でオスカーを獲得して欲しい作品ですね。
ただ、終盤の最後の最後になって、やや説明口調でクドくて蛇足気味だった様にも感じられましたのが少々残念でした。
出来れば、私の好きなポン・ジュノ監督の中でも特に衝撃を受けた作品でもある『母なる証明』(2009年)の様に余韻を残しつつも、無駄な説明台詞を排したもっとスッキリした感のある終わり方にして欲しかったです。
私的な評価としましては、
エンタメ映画として格差社会を皮肉った作品として観るか、それとも格差社会を問題提起する社会派ドラマと観るかで、この映画の感じ方や受け取り方は人ぞれぞれになるかとも思いますが、私的には『万引き家族』(2018年)やポン・ジュノ監督の『母なる証明』(2009年)の時の様なガツン!と頭を強く殴られたような衝撃が感じられる不条理な世界に涙してしまう映画ではなく、むしろ、笑いありスリングでもあるブラックユーモア満載の文字通りの悲喜劇であって、鑑賞前から、当初想像していた映画とは違っていたのもあり、嬉しい誤算でもありつつ、ちょっと残念でもありました。
ですので、私の場合には、ちょっと本作品が浮世離れし過ぎな点から、五つ星評価的には、あいにくと、満点には届きませんが、ほぼ満点の四つ星半の★★★★☆(4.5点)の評価とさせて頂きました。
最後に、なんとかネタバレ回避でブログ記事をまとめられて良かったです(汗)。
悪かった点が思いつかないほど良かった
最後まで飽きないこの面白さを言語化するのは難しい。
少し万引き家族を思い出した。
人間の「影」の部分にスポットが当たっていると言えるが、だからと言ってどこが「光」なのかもわからない。
これこそが多様性なのだろうか。
半地下で暮らす家族の話だが、スケールが大きく感じる。
日本映画は繊細さが特徴だが、この韓国映画には日本映画にない迫力が感じられた。
「影」が好きなら特にオススメしたい。
英語圏以外初のアカデミー賞受賞
オスカー発表の前に見れて良かった。韓国映画としては標準のチョッと上の作品との印象。大画面で見て匂いを強く演出した点が印象的で不快感で見たあと気分が悪くなった。やたら半地下家族が上流家族に取り入るためにアメリカとの繋がりを偽装した点に今の韓国の現状を見た思いがした。中国もそうだったが韓国社会もアメリカと言う上流社会に巣食う半地下民よろしくアメリカ社会に取り入る冬虫夏草である実態をいみじくも自国の映画で表現。また巣食われた当事者であるアメリカ上流社会がそのの象徴であるアカデミー賞を以てその作品を称えるのだから何とも皮肉な構図である。
展開と描写、Wの衝撃
ネタバレ厳禁、その意味に納得。この映画のあらすじなんて全く書いていないようなものじゃないか!笑。
見事なまでに描かれた伏線、秘密が明らかになったときにはもう最後。ノンストップで駆け抜けていく怒涛の展開に脳内はパニック寸前!その中でも、皮肉ある描写や社会的背景を含ませているのも納得。韓国から見た世界の描き方が、韓国映画は初めてだけあり、新鮮に写った。
映画で観てこその衝撃、この癖になる感じ、危なすぎる…。
テンポがかなり良くて、熱中させることに長けた作品。コメディ感で楽し...
テンポがかなり良くて、熱中させることに長けた作品。コメディ感で楽しませながら、社会メッセージ性を持たせることが世の中の流れなんだろうな。最近コメディが増えた気がする。それが映画である必要性にも繋げてるのかも。あとカットが綺麗。映画館の広い絵で見せてるのとかなり合っている。特にリビングと庭のシーン。カットの取り方がコメディではない、なんとなくの緊張感を生み出している。綺麗なシーンは緊張感を生むのか。。
半地下という存在を初めて知った。日本で言うと万引家族的な内容と被るかな。自分が認識していたより、韓国って格差が激しいのかな。確かにグローバルをメインにした時に、教育が足りず国内需要が限定的な時に職は圧倒的に足りなくなる。
今回重要なのは、悪者は社会システムということ。それにより、1つ1つの異常行動に反感だけでなく同情を持たせる。シーンのなかにもお父さんが「1番破綻しない計画は無計画」というセリフ。希望が見出せない世の中で、モラルのない行動に対して本当に責められるのか。
クレイジーコリアン
周りが見に行っているので見てみた。
この作品は、面白いとかではなく韓国を表現しているような感じ。
貧富の差を利用してこういう暮らしも有り得る、というお話。まぁ世界どこでも有り得そうな話だけれど、日本映画でもハリウッドでも売れなかっただろうな〜と思った。
前半は、まるでコメディ。パラサイトってこういう意味なのか?
と見ていたけれど後半に行くにつれておどろおどろしくなるのは韓国映画っぽくて好きだった。
お母さんだけ、ただ家政婦になって終わってしまった?感じがしたから、お母さんが裕福家族にパラサイトするシーンももう少しあってもよかったかなぁ。
匂いが…って言うシーンあったけど、いやそこはウイスキーのほうが臭うやろ!と思ってしまった笑
前評判が良かったので
ハードル上げすぎたのか、もうひとつでした。
いや、ハラハラしたり、決して面白くないわけではなかったのだけど…
ちなみに、上級家族が抱える秘密のほうが興味あったなぁ。ただの幸せな家族ではないよね。
思い違いでしたらすみません!
めちゃくちゃ面白い
これは絶対ネタバレを見ないで見た方がいいから詳しいことは書かないけど、冒頭からは予想できない展開が次々に起きてずっと面白い。
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とりあえず言えるのは、パク家が出てきたら色んなところをよく注意して見てると後に繋がる伏線がたくさん散りばめられてると思う。ぜひ気を抜かずに。
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この映画に出てくるキム一家が住んでるような半地下の家は元々北朝鮮の攻撃に備えたお金持ちの人用の核シェルターだったらしく、当然だけど人が住む用には作られてない。
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水圧が足らないからトイレの位置は高いし、ゴキブリは大量にいるし、窓の目線は酔っぱらいが立ちションするのがモロに見える目線だし。
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劇中で匂いがキーワード出でくるんだけど、その匂いが画面から伝わってくるんだよねぇ。まさに便器以下の生活。
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そんなに社会派じゃなかった。
期待して観に行ったのですが、けっこう格差が誇張されすぎている気がしました。
たぶん貧困側だけで視点だけで描かれているからなのかと、全体的に薄っぺらく感じたのでしょう。
もっと格差が生まれる根源について描いてほしかったなぁと思います。
「これだから映画はやめられない」
今年12本目。
ポン・ジュノ監督は「グエムル 漢江の怪物」などのように「ジャンルの監督」ですね。
家政婦のイ・ジョンウンは「焼き肉ドラゴン」でお母さん役で出ていました。今作でかなりインパクトのあるシーンが一箇所ありました。
そして、チョ・ヨジョン、パク・ソダム、チョン・ジソが美し過ぎる。
3人ファンになってしまいました。
映画はやめられないと感じたのは「ジョーカー」と今作での人生2度目でした。
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