パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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良い映画だが好きな映画ではなかった
とても素晴らしい映画だったがあえて残念だった点だけ書く。
この映画を語る上で格差社会、格差社会というが、私は別にこの映画が韓国の格差社会を本質的に描いたものではないように思う。格差社会を道具的に使ったとても良くできたエンタメホラー映画だと思う。
ストーリーは偶然起こってしまった悲劇であり格差社会による必然的な悲劇ではない。
個人的な嗜好だが、その道具としてストーリーの軌道力となる格差の中の家族がとても一面的で登場人物の誰にも共感できなかった。
結局、別々の社会の人間たちが互いを理解することはなかったし、鑑賞者にもその機会は与えられなかった。誰かが裕福な人は~だ、貧乏だから~だと決めつけずにその家族たちが持つ困難を理解しようとしただろうか。だれも他者を理解せず、自分の理解の外の事に対して受け入れられず破壊する。人間的とは思えない、ホラーである。
貧乏な家族の長男には他者を理解しそうなところは少しあった。裕福な家族の女の子の日記を読もうとしたり、バースデイパーティの時に「急に集まったのにこの人たちはとても自然だ。」という部分。誰かの視点や当たり前を知ろうとした部分だ。だけどこれはストーリーには生かされなかった。
結局貧乏な家族は自分を偽って裕福な家族の見かけしか見ていなかった。そして裕福な家族も他者を嗅覚として感知はできたが結局は他者には何の興味もなく、何も見ようともしなかった。
他者が見ているもの、自分が当たり前だと思っていたものとは違うものを与えてくれることが映画をみるという行為でもある。この映画の家族描写には新しい視点がなかったのが個人的には物足りなかった。
韓国映画もなかなかやるな!
衝撃…。
韓国映画の佳作は昔から衝撃がでかい(笑)
久々に頭が真っ白、そしてその後はあれこれとシンキングタイムが我ながら長い。
笑って、恋して、怖くって、切なくて、怒りが湧いて…。まさしくすさまじいほどのエンターテイメント。
格差社会の最前線で仕事をしている自分自身がきちんと生きているんだろうか、と考え込んでしまった。
ソン・ガンホ演じる「パパ」の衝動性をいったい誰が止めたらいいのか。
頭のよさを違うところに使っているだけの優しい家族を誰が支えていくのか。
自分と同じ血の通う人間だと相手を認めても、自分とはまったく違う境遇にいる人間であることに気づいた時、そこから悪意のない「差別」の萌芽の視線を向けられたとき、誰が僕を止めてくれるのか。
人と人は出会うもの、出会ってしまうもの。
見て見ぬふりをすることだけで社会はもたない。自分ももたない。
もしかしたら、この映画は見た人におのれの弱さを伝えることができる作品なのかもしれない。
素晴らしい。傑作だと思う。
興奮も感動も無し。
前半と後半で趣が変わる演出
スリリング
どよん…
韓国を知らなさすぎて面白さ半減
コミカルを交えた作品世界の導入。
超格差社会の現実の表現。
サスペンス的スリルな展開。
人情がもたらす更なる展開。
演出テンポ・流れ、撮影、美術などなど
とても巧みに作り込まれており、
とても面白そうな作品だった!!
「面白そうな作品」。。。
韓国の文化、思考などを知らなさすぎる自分にとって、
作品に入り込めず、作品を楽しめなかった。。。
と言うのは、
緩急を付けるところで、
自分の知らない韓国の常識が入ったり、
北朝鮮のディスりが入ったり、
反日表現(竹島のことかなぁ)が入ったり、
テンポに乗り切れなずに進んでいってしまった。
韓国の色んなことを理解してたら、
もっと楽しめた!と思う。
この作品を
「楽しめなかった事がとても悔しい-!!!」
そう思わされた作品です!!
さすがの作品です。
いやいや、さすがにアカデミー賞獲るだけのことはあります。素晴らしい作品だと思います。
初めは「万引き家族」を思わせる雰囲気だったけど、スケールが違いました。
前半のテンポの良さは痛快で、笑いの要素もふんだんに盛り込まれ、グイグイ引き込まれて時間を忘れます。
後半は一気に悲惨な展開。
まさか地下に人がいたとは!
貧困層の中に、更に格差があるということ。
大雨の中、お屋敷を脱出して、半地下の「家」に帰る、階段のシーンは圧巻です!
格差社会の恐怖さえ感じました。
ただ、最後はああいう終わり方をするしかなかったのでしょうか‥。
父親が、社長が「臭い」に反応したことで
ブチっと何かがキレたというか、スイッチが入ってしまったのか‥。
見終わった後は、ズッシリと重い物が残ります。
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