パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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寄生するという事
半分地下に埋まっている家に住む貧困4人家族。
友人の紹介により裕福家庭へ英語家庭教師をする事になった息子。やがて嘘を繰り返し家族全員で裕福家庭に生活寄生をする様になり、、、。
現題はパラサイトと捻りも無く分かり易いタイトル。
ハッキリ言って前半は日本人には分かり易い内容にて話が進むのだが、何故か韓国映画らしくない。
「これが世界を席巻している映画?」
不満を抱えて中盤へ
しかし、ある事を気に急展開💦
意外な人物が物語を変え、前半とは違う方向へと導く。
「おい❗️おい‼️おいっ⁉️」と言ってしまった私。
中盤が面白さのピーク
これは予想出来なかった。(生活金銭面だけ寄生だと思ってたから)
後半は韓国特有のバイオレンスらしさもあり楽しませてくれた。
含みがある映像の観せ方も上手い(半地下:朝鮮戦争の名残、坂道上の豪邸&匂い:格差、インディアンごっこ:外部からの侵略)
残念な点は前半からあの服装、身なり等で少しは怪しむと思うんだけどなぁ💧
最後の父の姿変わらずも残念。
捻りもあり脚本的には良作ではある。
しかし、韓国の良作を観るといつも思う事がある。
別映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」もそうだったが、より感動させようともう一工夫の無茶振りがある。
(タクシー〜の際は仲間タクシーの援護協力。無茶振り発揮。)
私にはそれが蛇足。
今回も最後に息子が取った行動が蛇足。
(ただでさえ韓国は下克上が厳しいのに)
現実味も無いし、はっきり言って要らない。
(夢オチでも)
「万引家族」とは違う・・☆
映画好きではない知人が、また「万引家族」のような映画か・・と言い放った。
見もしないで。
まったく違います。
韓国、日本とかの視点ではなくて もっと別の意味合いがあると思う。
ポン・ジュノ監督の細部まで至る作りこみはすばらしく、個人的には
最終局面の展開は予想通りでしたが、それでもあまりあるものがありました。
ジョーカーの中にも登場した「階段」の描写も本作のほうがずっと効果的に
感じました。
これは韓国の映画ではなくて、今そのものです。
何か救いはあるのか、結局は自分の中で抱えて戦っていくしかないのか・
共感してしまうことが、嬉しくもあり悲しくのありました。
色々なもののアンサンブル
例えば小さな小川やきれいな川、下水、汚水から雨水、飲料水などが段々合流して川になったような作品
ポンジュノさんの音楽、カメラアングルとか美術、セッティングなど自然に観てしまえて良いが、視点がとても良くて、場面を絶妙なオリジナルの視点からとっているからこちらは楽しめます。
引き出しの多さが良くわかります。
天才だよ!
そして、匂い
着目点が良い。下民の自分はとても共感できました。
ハプニングの起きかたとかうまいな~って観てしまいます。起きてる最中の見せ方とかもうまいな~って
心には残らないけど、面白いエンターテイメントを見せてもらいました。
この監督なら何をテーマにしても面白い作品が作れますね。
今回の作品は韓国人向け
映画を通して韓国の実情を感じる
日本も段々ああなると思う
明日は我が身
誰かに共感してしまうと思う。
みんなもWi-Fiの電波探してるでしょ?
親近感がこの作品の良さでもある
日本人としてこの作品を観たけど
もっと貧しい国の人がみる視点はまた違っていて、映画館内でも感情や反応があると思う
反応があまりない館内は異様にすら感じるし、
日本人は本当に感情表現が減って失くなりつつあるなと感じる
人間の武器は感情であると思う。
ふとジブリやスラムドックミリオネアを感じた
共感する気持ちは大事だと思う
ノスタルジーでもいいと思う
ソン・ガンホさん 韓国映画の演技ですね
韓国俳優の完成形です。
ありがとうポンさんの作品を観れて
個人的に母なる証明位良い作品をまた観たいです。(マスターピース)
羨と恨と焦~蜘蛛の糸
訳あって半地下で暮らす一家に、山水景石が届いてから、運命の歯車が回り始める。
訪れたチャンスに「ある」計画が浮上する。
その先に待つのは、天国か地獄か?!
計画が狂い始めた時、一家の主は呟く。
「無計画。計画通りに人生はいかない。計画があるから失敗がある。無計画が一番だ」
計画を失ったストーリーは、ガードレールのないハイウェイを疾走していく…
何故か韓国らしい作品だと感じた。
それは、沸き上がる激情?バイオレンス?血沸き肉踊る衝動?故か…
キーパーソンは、ヤング&シンプルな社長婦人と最年少の男児。
婦人が意に反してトラブルメーカーを家に呼び込み、男児がそれを無邪気に嗅ぎ分けていく。
二人の間で、時のダンスを繰り広げる幾多の大人たち。
世界最低の出生率を更新し続け、国の行方が五里霧中な隣国から届いた作品は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』さながらに、隣の芝生を羨む家の「恨み」と「焦燥」を内包し、物語のその先は観客に委ねられる…
映画でなくてDVDで充分かな
見やすくて入りやすいストーリーでした、
富裕層の設定が私のセレブなママ友の別荘に少し似ていました。
地下は螺旋階段があり管理人が住んでいます、庭は芝生で景色良く管理大変そうですが、すぐ集めて誕生日パーティーやBBQ
したがる等感じも取り巻き環境似ていたからリサーチしているなと思う内容でした、
また、佳境を迎えた時の半地下のお父様の気持ちも感情移入できました。
でも、映画で見る感じでもなかったかな、DVDで良かったなぁとも感じました。
筋書きばかりが映画じゃないよ。
登場人物のシナリオが多すぎて、字幕読むのに時間取られて画面見る暇もないくらいだった。
映画って画面がすべてでしょう。シナリオは二の次でいいはず、しかし、韓国映画は得てして筋書きで映画表現しすぎな気がする。
そういうではこの映画には素敵な画面はなくて汚くて残忍な表現ばかりでガッカリした。アカデミー賞にノミネートされた理由が私にはわかりません。
This is 映画!
久しぶりに映画らしい映画を観た。
ポンジュノ監督の持つユーモアセンス、社会を見る風刺的視点、サービス精神など才能を感じた。
オリジナリティー溢れるこの恐ろしく物悲しい映画をもう一度観たいと思う。
タイトル「パラサイト」は、何を表すのか
パラサイトとは、何か。
主人公(家族の息子)は、友人から貰った石を「僕にひっついて離れないんだ」と言う。あの石が象徴するものこそが「パラサイト」であるという事なのだと解釈する。
では、あの石が表すのは主人公達家族か?地下にいた夫婦か?友人が言った「財産と合格」だったのか?
私は、あの石が表すもの、彼らに寄生していたものは「期待」だったのではないかと考えている。
地下のもの(元家政婦とその夫)が憎んだのは地下のもの(家族)であり、裕福な社長やその息子であるモールス信号の読める少年には期待をかける。
しかし実際は少年は「タスケテ」のモールスを読めたところで誰にも言わず、社長は「自分のことを知っているのか?」と言い鼻をつまみ拒絶しながら去っていくのだ。
その結果、人を気にかけることができる(「あの運転手は仕事を見つけたよな?」)父が、元家政婦の夫の心情を悟り、その無念さと怒りにそれまで抱えていた憎しみが足され、社長を刺す。
地下のものの辛さを汲み取ったのは、地下のものだったのだ。期待をかけていた裕福な家族ではなく。
地下の夫は「いつか気づく」と期待し、計画をし、モールスを打つ。いくら計画が入念でも、それは叶わない。
主人公は最後、「計画を立てました」とあの家を買い取りまた家族で住む夢を見る。
しかし、あの手紙の内容を父が知る術はなく、「立てた計画は成功しない」のだろう。その夢は「お金がないと叶わない」夢なのだ。
だからと言って、「期待しない=計画を立てないこと」にした父親が、最後の惨劇を生んだ。
裕福な家族は「無知故に想像できず、他者に期待する」、貧困家族は「お金がなく想像(期待)しかできない」。
「期待しすぎること」「期待しないこと」は、悲劇を生む。
勿論、貧困層と裕福層への格差を描いているのは間違いない。
しかし、私の感想では、この映画は「期待への執着の危うさ」「期待を持たないことへの危うさ」を描いている、が最も近いと感じた。
うーん、しかし…うーん。見終わってすぐ書いているため、まだ少し考えがまとまらない。
自分の中で、再度噛み砕きたい映画である。
もし監督のインタビューで判る意図と180度違ったら、恥ずかしいな。
PS.アカデミー賞四冠!おめでとうございます!!
私はこの映画を「面白かった」と言うのになぜか抵抗があり、なんと言おうか迷っていたのですが「噛み締める映画だった」と表現するのが正しいのかな、と思うようになりました。本当におめでとうございます!
韓国ならではのシチュエーションに同調できるか。
初めて韓国ものに触れる人にとっては、異次元のマインドを持つ人々だらけて、びっくりすんだろうなぁ。
韓国ドラマや映画をよく見る私でも、やっぱ分かるけど理解できんわ。
とても面白く、よく練られほていて、ちゃんと足跡を残してくれる作品てす。
文句があるとすれば、エンディングソング?が、全然しっくりこなかった。
ピアノソロで、歌はいらん。
ということで、主演のチェウシクくん、映画にドラマにどんどん頑張れ。
アカデミー作品賞受賞なるか!?
第92回アカデミー賞開催直前のタイミングでのコメントです。
本作はほぼ全編、韓国の群像、景観で構成されており、その点で一見非常にローカル色の強い作品です。一方、「家族」「貧困」「階層の二極化』といった本作のテーマは、是枝裕和監督の『万引き家族』、ケン・ローチ監督『家族を想う時』等と重なり合います。現代社会の抱える問題を取り込んでいるからこそ、これだけの評価を集めたのでしょう。
監督がパンフレットに寄稿されているように、具体的な内容に触れる記述はここではできないのですが、中盤以降の、緊迫感がいや増すと共に、前述のテーマがギリギリと観客の脳裏にねじ込まれてくるような展開が凄まじいです。
現時点はもちろん、時間を置いて何度も見返すべき作品でしょう。
アカデミー作品賞、本命の『1917』を追う展開で『パラサイト』が猛追、大穴として『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と報じられているけど、結果はどうか…?
染み付いたもの
見終わったあと、しばらく自分がどんなことを感じたのか考え込んでしまいました。
韓国の格差社会を題材にしているのもわかった上で、色々考えたんですが…。
実はもっとすごい感情的になる映画だと思い込んでいました。
家族が全員就職してしまうまでの計画が非常にコミカルで、思わず声を出して笑ってしまうシーンもあったぐらい。
本当は事細かなところに感想を持っているのですが、ネタバレしたくないので、書けないのです。
これは情報入れないで観た方が断然エンタメとして楽しめるから。
言いたいけど、言えない(笑)
後半部分からラストにかけて、「染み付いたもの」は裕福を夢見ていても、簡単には取れないんだなということを知って、絶望を感じました。
父親が最後に選んだ道に、希望なんてひとつも見当たらなかった。
本質的なところ、この家族は何とかしようという気力が失われてしまっているようにしか見えない。
それは染み付いてしまったものに慣れてしまっているから、そこが彼らのぬるま湯なんじゃないかな。
だからあんな結末なんじゃないかと。
ただちょっと裕福な世界を夢見ているのでしょう。
そりゃそうだ。
普通の生活をしたいはずだもの。
わたしはそういう風に感じ取りました。(個人的な感想です!)
韓国映画のレベルは高い!
「黒澤明監督の孫が日本ではなく、韓国で生まれた」と、16年前に「殺人の追憶」が公開されたときに評されたポン・ジュノが本気出した、という感じを受けた。
本作を見た前日に、テリー・ギリアムの「ドン・キホーテ」を見て、がっかりしただけに、映画的なカラーはまったく違うものの、同じ映画でもこうも違うものか、と改めて感心した。
それほど熱心に韓国映画を見ているわけではないが、年に3-4本はこの十数年見ていると思う。
いずれも、アクションにスピード感があり、作品的にも深いものが多い。韓流のテレビドラマは見ないので、分からないが少なくとも劇場映画の韓国の水準は、何年も前からかなり高いと言えるだろう。
平日の昼間に見たが、レディースデーということもあるけれど、女性だけでなく男性客も結構入っていて驚いた。
実際に、ランク入りを続けているし、こちらのサイトでのレビューの数もかなり多い。
映画の見巧者なら、これが面白いかどうかはすぐに分かるはずだ。実際にカンヌでパルムドールを取っただけのことはあると思う。
本作の前年にパルムドールを取ったのは、言うまでもなく我らが「万引き家族」。あれはあれでいい映画だけれど、同じくおかしな家族をテーマにしながら、こちらのほうが「おもしろさ」はぶっちぎりで上を行っている。
韓国のことを嫌いな日本人は多いけれど、ここまで自由に映画・映像で表現力をつけている彼らは大したものだと思うね。
話題だから見てみたけど…
展開を予想するけど、まさかのまさかのまさかな出来事だらけで、めちゃくちゃ気持ちが忙しかった。
格差社会をこんな風に描く発想が凄すぎる。
ここ3年くらいのなかで3つの指に入るくらい面白くて考えさせられた。
半地下側の妹がカッコいい❗️
やはりどこの国でも格差社会はあるもので。
「韓国だから」と、簡単に片付けられるものではない。
他人事ではないような気がする。
この映画後味はあまりよくないが、いい映画だとは思う。
全1343件中、921~940件目を表示