「パラサイトよ去れフォローミー・オーケー?」パラサイト 半地下の家族 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
パラサイトよ去れフォローミー・オーケー?
先日、殴られた。
勤務態度を注意したところ、逆ギレした同僚=14歳年下=に馬乗りになって殴られたので(笑)
半地下のキム一家をば私は、ええ、そうですとも、上から目線で語らせていただきますよ。
とち狂って奥様一家をやっちまう底辺家族のどうしようもない物語でした。
ギャグで盛り上げた前半は笑ったけれど、臭い=貧困層への生理的嫌悪感を、そして貧困層に対する警戒喚起を、結局はハイソサエティに耳打ちして終わる終局ではないでしょうか。
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知人が高層高級マンションに引っ越したのだが、ご近所とのお付き合いもスマートで、共有スペースもゴミひとつ無し。トラブルもなく 暮らしぶりはすこぶる快適とのことだ。
地震があっても直後には最優先でライフラインが復旧した地域。それもそうだろう、県庁と市役所と裁判所に隣接しているのだから。
ランクを突き抜けたそのような億ションだと、入居者がふるいにかけられていて“ゴミ”とか“お育ちの悪い人たち”を遠ざける効果があるらしいのだ。
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見終わって、そして殴られて、我が身に得心したのは 「ローソサイティーとの付き合いはよっぽどの注意が必要ですよ」という「分断けっこう」の勧めだった。
ボンジュノ監督は韓国の386世代。
つまり朴正煕大統領の圧政に抵抗して民主化運動に立ち上がった世代。
それゆえ監督の思想とこれまでの映画作りのスタンスは「格差打倒」であり、“底辺の民衆の側に立つ”ものの筈なのだが、本作ではちょっと変化が感じられる ― その「底辺」を愚民として、いくらか冷ややかに突き放して見ているところがボンジュノとしては異質であり、ギャグであり、興味の持たれる新境地なところだと思う。
受賞ラッシュだけれど
どの社会的階層の視座から観たかによって、この映画から受ける教訓は変わるのだと、つくづく思うし、
韓国本国でどんな人たちによって本作が支持されたのか、あるいはカンヌやオスカーがどこに重点をおいてパラサイトを評価したのか、いろいろと思いを巡らした鑑賞後感だった。
とにかく、
各国での観客動員数は軒並み新記録とのことだが、
鑑賞後に起こり得る反応は・・
①腹立たしい金持ち連中をやっちまえと指をポキポキいわせる階層、
②セキュリティにはもっと金をかけるべきだと震え上がった階層、
③そして双方の戦いを面白おかしく見物できる野次馬と。
この3パターンが生成されるだろう。
日本では「あなたの生活レベルは?」と調査すると「中の上」との回答が多いらしいんだが、本作は、地下と地上の合間で自らの居どころを探っている多くの人々を含め自分はどのパターンに当てはまるのか、その「階級意識」を問う【いじり映画】として仲々のものだと思った次第。
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で、
私を殴った男とは、以後口をきいていないが、彼がこの映画を観たら再度襲いかかってくる気がするので、輩に推薦するのは控えたほうが良い。
映画の「レビュー」ってもんは、鑑賞時の自身の状況・メンタルがそのまま反映されて、評価の左右は一変するものだ。
興奮状態のこのレビューがその良い例だ。
トトト・ツーツーツー・トトトの満身創痍 きりん
まともな事は、まともな人には
通じます。まともでない人には、
まともな話と受け取って貰えないのです。
人を選べず
立場上言わざるを得なかったら、
お気の毒としか言いようがありません。何らかの罰を与えられたのでしょうか。
こんばんは、
僭越ながら、失礼ですが、
私は、きりん🦒さんに驚きました。
部下の勤務態度を注意する、という普通の人の行動をなさって。
先程からレビューを拝読させていただいていて、何やら私とは住む世界が違う別世界の御仁とお見受けしていましたから、お人に苦言を言う俗世間のような事なさったとは。しかし、相手を選ぶことが大事だと感じました。
きりんさん 共感をありがとうございます!コメントも。
そうですね イヤな映画を3回も観るなんて異常かもしれません(笑)でも ソレに在る事情か有りまして😅
もう 忘れたいですね(笑)
未だに感想は変わっていませんが。
きりんさん、こんにちは。
大変な事があったんですね…。
確かにこの作品の金持ち一家からみれば、きりんさん以上に酷い目にあったことになりますね。
きりんさんの不運で、ついつい地下一家目線で観ていた事に気付かされました。
こちらこそ楽しい一年間を過ごさせて頂きましてありがとうございます。(今年の1月から映画com始めました)
来年も引き続き、どうぞ宜しくお願い致します^ ^
大変な災難に遭われたのですね。
職場で顔を合わせる相手では不愉快な事も多いかと思います。きりんさんのお心が穏やかな日々が続きますように!
本当に、格差間のコミュニケーションが難しい時代になりました、、、。
殴られた!しかも馬乗りで!?
そんな目にお会いになったとは!
こんなに温和なきりんさんに。
私もこの映画の感想はまさにこのように思いました派です。
不愉快極まりない品のない映画だったと思っています。
きりんさん
コメントありがとうございます。
確かに、どの階層から観るかによって受ける教訓が異なる映画ですよね。この映画を見ると分断意識がより高まりそうです。
スールキートス!
先日、(個人的に)とても、面白きフィンランド映画を観まして・・。
日々、真面目に暮らしていると、イロイロな事がありますが、私は心底疲れた気分の際に見る映画が幾つかあります。
滅多には無いのですが、心底疲れた際には、その幾つかの映画の”お気に入りのシーン”を観ていますよ、私は。
家人は、私がその幾つかの映画を深夜観ていると、心配になるみたいですが・・。
でも、私は、映画って、勇気を貰ったり、涙を流すことで癒しになったり・・、普段、会社で虚勢を張っている分、暗闇の中では大スクリーンに描かれる物語が貴重なモノなのですよ・・。
きりんさんにも、元気になって貰いたいです。
では、又。
きりんさん
今晩は
最近、とてもありがたい事に当方のおバカなレビューに共感してくれる方がいらっしゃるので、朝、会社で(涙:日曜日なのに・・)今サイトをのぞいたら、きりんさんのコメントが目に入ったのです。
少し、気になるのはきりんさんの部門長はどのような対応をしたのかな?という事です。
弊社では、どの様な理由があっても、馬乗りになって殴った時点で、人事委員会に罹り、このケースだと、降格か、場合によっては諭旨退職、もしくは懲戒解雇に該当するので。
そして、その際に最も責を負われるのは、部門長であると思いましたので。
きりんさんに且つて掛けて頂いた温かき言葉は今でも忘れてはいないNOBUでした。
おはようございます。
心中、お察しいたします。
私の場合(さすがに、私に対して向かって来る輩はいませんが・・)、想定外の輩に対しては、憐憫の情を持って接するようにしていますよ。
働いていれば、イロイロありますよね。
ファイト!
では、又。
きりんさん
早々にコメント返信を頂き、恐縮です。
時に病的なヒトが居るので、きちんと受け止めない方がいいと考えています。
家政婦さんと病んでしまった旦那さんの姿は、確かに切なくなりますね。
きりんさん
災難でしたね。。
感情をコントロール出来ない可哀想なヒトだと憐れんで、記憶を封印しましょう。
(この作品は、レビュー投稿者が半端無い作品なので、もしもコメントを下さるならこちらで大丈夫です😊)
きりんちゃまご無沙汰です✨
キレる境界線は様々ですが、歳をとる毎に思う事は理由はなんであれ「手を出しちゃ〜おしめぇ〜よ〜」であり、心の若さゆえかな。💦
私も3月下旬ぐらいに、馬乗りしそうですが😖
毎度、カマドウマです。
『海街ダイアリー』では広瀬すずとカマドウマが印象に残ってしまい、ほかのことは思い出せません・・・
そんなカマドウマ脳の状態でパラサイトを観たため、妙にカマドウマが印象に残ったのですw
映画で格差社会を描くのは世界の主流だと思っています。
次男坊がモールス信号を解読していながら、何の行動も起こしていないあの不可解なエピソードについて、
あれは豪邸と半地下の間で、庭のテントに仮住まいして自らのあるべき姿を、そして立つべきトポスを模索苦悩するボンジュノの「ヘルプ・ミー」を象徴的に描写していると思った。