「予備知識があった方が楽しめる」シチリアーノ 裏切りの美学 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識があった方が楽しめる
鉄の掟で無言を貫くマフィアの中で、その犯罪を情報提供したブシェッタを描く物語。
実際にあったマフィア裁判を描いた作品のようですね。
マフィアの誇り、敵対組織への怒り、見殺しにした息子たちへの憐憫、家族への愛情、そしてファルコーネ判事に対する尊敬。・・・そんなブシェッタの心情を軸に物語は進みます。
中盤からの裁判シーンは緊迫感と迫力があるものでした。マフィアの罵声を浴びながらも、罪を告発する主人公の覚悟に、心打たれます。
しかし、イタリアでは有名な事件なのでしょうが、日本人の私には予備知識がありません。特に最初に描かれたマフィアの内部抗争については抽象的に感じられ、戸惑いを覚えました。
ネット等である程度事件の概要を調べてからの方が、楽しめる作品かもしれませんね。
私的評価は4にしました。
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